蓄電池

太陽光発電の老舗である京セラは家庭用蓄電池にも力を入れており、現在では主要メーカーの1つとなっています。

蓄電池だけの導入を検討している場合でも、太陽光発電とセットでの導入を検討している場合でも、必ず京セラ製品は候補に挙がってくるのではないでしょうか。

この記事では、京セラの家庭用蓄電池のラインナップや特徴、価格と保証などについて、詳しく紹介していきます。

独自のテクノロジーで業界をけん引する京セラ

1959年、京都の小さな町工場からスタートした京セラは、高度なファインセラミックの技術を武器に発展を続けてきました。現在では情報通信、自動車関連、医療・ヘルスケア、環境エネルギーなど様々な分野で着実に実績を伸ばしてきています。

さらに蓄電池の分野では、2011年の東日本大震災をきっかけにニチコンと提携。一般家庭への蓄電池設置の需要に応えるべく、エネルギーマネジメントシステム(EMS)に太陽光発電とリチウムイオン蓄電システムを組み合わせた新システムの販売に乗り出しました。

2017年には、AI搭載HEMSと連携可能な世界最軽量クラスのリチウムイオン蓄電システムを発売。AIの活用により、効率のよい充放電制御を実現しました。

京セラの家庭用蓄電池の特徴

京セラの家庭用蓄電池には、小型スタンダードタイプ、大容量タイプ、マルチDCリンクタイプの3種類のモデルがあります。この段落では、各モデルにどのような特徴があるのか解説します。

小型スタンダードタイプ「EGS-LM0320」

太陽光発電の有無に関係なく設置できる「EGS-LM0320」は、コンパクトなサイズの蓄電池を探している人におすすめのモデルです。

エアコンの室外機程度のコンパクトサイズ(W530×H650×D300)で、屋内・屋外問わず設置できます。室内リモコンがついているため、室外に設置したとしても操作のために外に出る必要がありません。なお、このリモコンは停電時にも使用可能です。

小型サイズでありながら、3.2kWhとそこそこの容量がありますので、停電時には、テレビ・携帯電話の充電・パソコン・リビング照明(合計300W程度)といった機器が最大9時間使えます。

必要最小限の電力を確保しておきたい人、これまでスペースの問題で蓄電池の設置を諦めていた人におすすめです。

さらに、ライフスタイルに合わせて、運転モードを選べるのも魅力です。設置時に、売電優先の「押し上げあり」、節電優先の「押し上げなし」のどちらかを選択できます。

押し上げ運転(ダブル発電)とは?

「押し上げ」とは、太陽光発電の売電量を増やす蓄電池の運転方法です。

住宅用太陽光発電の電気は、真っ先に家庭内で消費され、余った分だけを売電できます。(固定価格買取制度の余剰売電)

ここで蓄電池の押し上げ運転を行うと、蓄電池に貯めておいた電気が家庭内で消費され、太陽光発電の電気を使わずに余らせることができます。こうして売電に回す電気の量を増やす仕組みが、押し上げ運転の特徴です。

ただし、押し上げ運転で売電量を増やすことが、太陽光発電と蓄電池によるダブル発電とみなされて売電単価が安くなってしまうデメリットがありました。2019年度に適用されるFIT価格からは、ダブル発電による売電価格の下落はなくなっています。

12kWh 家庭用トップクラスの大容量タイプ「EGS-LM1201」

大容量の蓄電池をお求めなら「EGS-LM1201」がおすすめです。京セラのハイスペック型機種で、家庭用蓄電池では最大級の12kWhという蓄電容量と出力をもちます。

12kWhという容量の電気があれば、冷蔵庫・扇風機・テレビ・携帯電話の充電・パソコン・蛍光灯スタンドといった機器が最大23時間使用可能です。(合計出力が430Wほどの場合)

「EGS-LM1201」は太陽光発電の有無を問わず設置できます。容量にゆとりがあるので、太陽光発電と併用すると、自家消費で電気料金を節約しながら、非常用の電力を常に保存しておくことができます。

そして、大容量にも関わらず、幅1060mm×高さ1250mm×奥行き300mmと薄型・小サイズなのも魅力。設置スペースを確保しやすく、これまで大容量蓄電池の設置を諦めていた人も今一度検討する価値があるでしょう。

運転モードについても、押し上げあり設定、押し上げなし設定のどちらも選べます。

マルチDCリンクタイプ「EGS-ML0650」

太陽光発電とセットで蓄電池を使いたい人には、「EGS-ML0650」も魅力のあるモデルです。太陽光発電の有無を問わず使えますが、特に太陽光発電との相性がよいモデルとなっています。

通常、太陽光発電で作った電気を蓄電池に溜める場合、直流・交流の変換時にロスが発生します。しかし、「EGS-ML0650」は太陽光発電から直流のまま蓄電できるので、電気の変換ロスが少なくて済むのです。結果的に、発電した電気を効率よく使えるので、太陽光発電で作った電気を無駄なく使いたい人にはおすすめです。

さらに、W452×H656×D120と本体がスリム設計で、室内・屋外問わず設置しやすいコンパクトサイズとなっています。

蓄電池容量も6.5kWhと大きく、停電時には、冷蔵庫・扇風機・テレビ・携帯電話の充電・パソコン・蛍光灯スタンド(合計430W程度)といった機器が最大12時間使えます。

選べる設定は「押し上げなし」のみですが、効率よく売電する経済モード、自家消費を優先するグリーンモード、安心モードの運転タイプが選択可能。さらには、マニュアル(手動)操作による強制充電/強制放電もできます。

京セラの家庭用蓄電池の価格と保証

この段落では京セラの家庭用蓄電池の価格と保証について、モデルごとに解説します。なお、表示価格はすべて税抜きです。

「小型スタンダードタイプ(EGS-LM0320)」

小型スタンダードタイプの価格は1,500,000円。蓄電池本体10年、リモコン2年のメーカー保証がついています。

「大容量タイプ(EGS-LM1201)」

蓄電容量12.0kWhの大容量タイプの価格は、3,700,000円です。保証期間は蓄電池本体15年、リモコン5年、自然災害保証10年となっています。

「マルチDCリンクタイプ(EGS-ML0650)」

蓄電容量6.5kWhのEGS-ML0650の価格は、屋外設置の場合(蓄電池ユニット+パワーコンディショナ+DC/DCコンバータ+計測・ 操作ユニット+付属品)で、2,700,000円。保証期間は10年となっています。

容量・予算も考えながら、自分のライフスタイルに合うモデルを選んでみましょう。

京セラの家庭用蓄電池を選ぶメリット・デメリット

京セラの蓄電池を選ぶことにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。以下、具体的に見ていくことにしましょう。

メリットは設置場所や設置環境で諦めなくていいところ!

京セラの家庭用蓄電池のメリットは、設置場所や設置環境の制約が少ないことです。

・サイズがコンパクト

京セラの家庭用蓄電池はどのタイプもコンパクト設計で、設置場所を確保しやすいサイズとなっています。

特に「小型スタンダードタイプ」は、エアコンの室外機程度のサイズなので、これまでスペースの問題で設置を諦めていた人でも設置が可能です。「大容量タイプ」は幅と高さは2ドアの小型冷蔵庫を2台並べたくらいのサイズですが、奥行きは30cmで冷蔵庫の半分くらいとかなりスリムです。

・寒冷地に強い

「大容量タイプ」は周囲温度-20~+40℃まで対応しているため、寒冷地でも室外設置が可能です。寒冷地は対応温度の関係で蓄電池を室内にしか設置できないメーカーも多いのですが、その場合どうしても「音」が気になる人もいるのではないでしょうか。しかし、室外に置ける京セラの電池なら、こうした心配はありません。自然災害保証が15年と長い点も安心です。

京セラの蓄電池はコンパクトで、しかも過酷な環境にも対応しています。「スペースがない」「冬の気温が低いから」などの理由で、蓄電池の設置を諦めなくていいというのは、京セラならではのメリットといえるでしょう。

デメリットは設置価格が高いこと

使う人や環境を選ばない京セラの家庭用蓄電池ですが、価格設定はやや高めとなっています。たとえば、「大容量タイプ」は370万円で、税込みで400万弱。増税後の価格は400万円を超えてきます。

そこまでの容量は必要ない場合には「小型スタンダードタイプ」を選ぶという選択肢もありますが、それでも150万円と手軽に購入できる価格ではありません。

節電効果などの経済的なメリットがあるとしても、初期費用の元を取るのは困難です。もっとも、蓄電池には災害対策という性格もあるので、元が取れないイコール導入するべきではないとは限りません。

自分が何を目的に蓄電池を使いたいのかを考えた上で検討するべきといえます。

京セラの家庭用蓄電池を安く購入する方法

京セラの家庭用蓄電池には、コンパクト、寒冷地対応と様々なメリットがあります。設置スペースが確保できない、寒冷地に住んでいる、といった理由で、これまで蓄電池の設置を諦めていた人でも導入しやすい製品です。

しかし、「値段が高い」ということで、設置をためらってしまう人もいるのではないでしょうか。

「非常時への備えだから金銭の問題はあまり関係ない」と考える人もいるかもしれませんが、それでもなるべく初期費用を抑えて購入したいですよね。

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複数企業の見積りを取って比較することで、より有利な条件で契約できる業者が見つかるはずです。

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