停電でやること

停電が起きたら、まず落ち着いてやるべきことがあります。家で停電にあった場合、外出先で停電が起きた場合を解説します。

停電したときにやること【家の中】

ブレーカー確認

まずは停電が起きている箇所を確認します。とくに、家のブレーカーが落ちていないかチェックします。

  • 近所も電気が来ていない
  • 家全体に電気が来ていない→ブレーカーをチェック
  • 家の一部に電気が来ていない→ブレーカーをチェック

機器に異常が見られないのに電気が通らない場合、最寄りの電力会社の営業所・配電事業所に連絡します。

現在の停電情報と連絡先

近所一帯が停電したり、切断された電線を発見したら、大手電力会社の送配電部門に連絡します。電話が繋がりにくいなかではバッテリーを消耗してしまうため、停電情報に掲載があれば連絡をする必要はありません。

電力会社ごとの停電情報と連絡先

新電力に契約しているかたも、地域の大手電力会社の情報をご確認ください。

コンセントから家電の電源プラグを抜く

停電から復旧したときに安全のため、早めにやるべきなのは「電気製品のプラグを抜くこと」です。

とくに発熱する機器が不意に動くと火災のリスクが、回転する機器は怪我のリスクがあります。「発熱する家電」「回転する機器」を優先的にチェックしてください。

発熱する家電暖房器具、電気ポット、アイロンなど電熱器具・装置の電源を切り、コンセントからプラグを抜く。
回転する家電ハンドミキサー、電気ドリルなどの回転器具・装置の電源を切り、コンセントから電源プラグを抜く。
そのままで良い家電冷蔵庫、エアコン

電気が再び供給されたとき、家中の電気が同時に運転を始めると瞬間的に大きな負荷がかかります。ヒューズやブレーカーが落ちてしまったり、電気製品への悪影響も考えられます。

携帯・スマートフォンを省電力モードにする

連絡や情報収集のために、スマートフォンのバッテリーを長持ちさせましょう。

  • スマホの画面を暗くする
  • 省電力モード/低電力モードを選択する(Android/iOS)
  • 通信状況が悪い中では機内モードを選択する

省電力モードや低電力モードの設定は、一部機能に制限が出る可能性があります。機内モードにするとインターネットに繋がらなくなります。しかし、スマホは電波を探すために多くのバッテリーを消費してしまうため、電波が繋がりにくい状況でバッテリーを長く保たせるには有効です。

固定電話・光回線などを利用したIP電話は、停電状態では使えなくなります。スマホや携帯電話などの連絡手段が重要になります。

太陽光発電/蓄電池の電気を使う準備

停電のなかで太陽光発電の電気を使うために「自立運転モード」に切り替えます。詳しい操作方法は、こちらの記事で解説しています。

太陽光発電を自立運転モードに切り替える方法

蓄電池は、自動で非常運転モードに切り替わります。非常時兼用コンセントに家電のプラグをつないでください。

機種によっては、切替盤で『通常時』『停電時』を切り替えるスイッチがついています。操作方法はメーカー・機種により異なります。

復旧まで待つときの注意点

冷蔵庫の開け閉めは控える

パナソニックによれば、2時間ほどの停電で扉を全く開閉しなければ、冷気はほとんど逃げないそうです。 

乳製品やアイスクリームが溶けてしまう可能性はあります。

停電が長引きそうなら、

  • 冷凍食品や保冷剤で周囲を固める
  • 早めに食べる

などの対策をとりましょう。

ガソリン式発電機は換気しながら使うこと

夏や冬、悪天候下では窓を開けたくないことだろうが、排気ガスに毒性の強い一酸化炭素が多く含まれており、換気しないと健康にかかわる。窓を締め切って発電機を使っていたと見られる家族が一酸化炭素中毒で搬送されたケースがある。

また、燃料の調達が難しくなっている可能性がある。携行缶への給油と同様に、自走しない発電機へのガソリン給油も厳重なセキュリティチェックが行われる可能性があります。

停電が復旧したら

家電のプラグを接続し、正常に動作するか確認します。タイマー機能はリセットされている可能性がありますので、チェックしておきましょう。

太陽光発電/蓄電池の自立運転モードを解除

自立運転モードに変えた太陽光発電は、停電から回復したあとで通常運転に戻します。通常運転に戻すタイミングや操作は、こちらで解説しています。

自立運転モードから通常モードに戻す方法

蓄電池は、手動で『停電時』モードに切り替えた場合は、元の『通常時』モードに戻してください。

停電したらどう行動する【外出時】

エレベーターに閉じ込められた?

ドアをこじ開けて出ると、昇降路に転落する危険があります。まずはドアをこじ開けたりせず、待機します。

閉じ込め防止機能があれば、少しすると最寄りの階への自動運転が始まります。ドアが自動で開くまで無理に降りようとしないでください。

自動で動かない場合は扉を開くボタン、行先階ボタンを押して様子を見、動かなければ非常ブザーで外部に連絡してください。

信号機が消えていたら

  • 交通誘導する警察官がいる→誘導に従って通行します。
  • 交通誘導する警察官がいない→速度を落とし、一時停止をしっかり行い、譲り合いながら通行します。

停電が長引いた場合

トイレ

停電中は、リモコンスイッチでの操作ができなくなります。洗浄レバーやハンドルがないトイレは特殊な操作で対応できますので、各メーカーの公式サイトや説明書を確認しましょう。タンクレスの場合も、乾電池などで動作できる可能性があります。

風呂

エコキュート/電気温水器は、断水していなければシャワー、蛇口、非常用取水栓からタンク内のお湯が使えます。温度が高い場合がありますので注意してください。飲用ではなく、生活用水に使ってください。

食事

ガスコンロは停電中でも基本的に使えますが、電池ではなく電気で着火する機種は使えません。電子レンジは100Vの蓄電池で利用できますが、消費電力が大きいため動作しない場合があります。

IHクッキングヒーターも停電で使えなくなりますが、200V仕様(単相3線式)の蓄電池につなげれば利用できます。卓上型IHで100Vに設定されていれば、一般的な100V蓄電池でも使えます。

熱を発生する家電は、電力の消費が激しいです。容量が大きい蓄電池を使いましょう。

停電が復旧時間までの期間を予測できるか 

気になるのは、停電から回復するまでにかかる期間ですよね。停電が発生したばかりの段階では、情報が足りない状況でさまざまな行動を取らなければなりません。これまでの大規模停電でも「これほど長引くとは思ってなかった」という人のほうが多いです。

停電は、さまざまな原因で起こります。どのように停電が起きたかを知れば、ある程度の見通しが立てられるかもしれません。

停電の原因

電柱や送電線などに落雷したとき、設備の破損や、系統への悪影響の広まりを防ぐための切り離しが行われます。このとき、瞬間的な電圧の低下や停電が発生することがあります。

復旧にかかる期間

設備の破損具合によりますが、短い傾向にあります。一部の配電設備が破損しても、送電できるルートの確保を遠隔で自動化できるためです。

台風

原因

強風や豪雨と倒木、飛来物による送電設備の破損が停電につながります。

復旧にかかる期間

電力会社の設備破損の規模によります。被害の範囲が広く、多くの設備が破損した場合は長期化する可能性があります。

2018年の台風21号では、広範囲が暴風域に入ったことで停電の規模が大きくなり、全面復旧に1週間以上の期間を要しました。飛来物による設備破損が相次ぎ、関西エリアでは約225万戸(240万戸とも)に及ぶ大規模停電が発生。影響が長期化した大阪府では、67時間が経過しても10万件で停電が続きました。

2019年の千葉県では、倒木が多数の高圧線にダメージを負わせたほか、復旧作業を妨害したことが停電の長期化に繋がりました。一度復旧したエリアで、再び停電が起こる事例も発生しています。

地震

原因

揺れや津波による、送電設備の停止や破損が停電に繋がります。

復旧にかかる期間

電力会社の設備破損の具合により異なります。

2018年の大阪府北部地震では約17万戸で停電しましたが、設備へのダメージが軽かったこともあり、約2時間で復旧しました。

東日本大震災では発電所や変電所などの設備が多数損壊し、約2100万kWもの電力供給を一気に失ったことで停電が起こりました。余震のなか、冬の電力需要と供給のバランスを回復するまでに時間を要しています。このときに計画停電(1回に2時間ほどの予告つき停電)も行われました。

北海道胆振地方の地震では、道内全域におよぶ大停電(ブラックアウト)が発生しました。震源地に近かった苫東厚真発電所が損傷、停止したことを皮切りに複数の発電所から電力供給が失われたこと、他エリアによる電力融通が不足したことなどが要因にあります。約48時間後に99%が復旧しました。

隣町は復旧している? 停電の終わりに地域差がある理由

地域によって停電の復旧にばらつきがある理由については、中部電力の図説をご紹介します。

停電復旧のしくみと停電理由

今から停電に備えるには

停電の備え

日本の送電網は広く、系統を安定させるシステムが発達しているため、局地的な停電はすぐに収まります。一方、被害範囲が広く、送電網以外のインフラにもダメージが出るほどの災害では、復旧に時間を要することも確かです。

水や非常食を備えるのと同じように、生活を支える家電を動かす電気を備えることが、とても重要になっているのです。

燃料を燃やすタイプの発電機は、室内で使えません。電気を家庭で備えるには、まずは蓄電池です。停電が起きたとき、自動的に照明や冷蔵庫、エアコンなどが使えるようになります。

停電が長期化したとき、追加で充電できるように太陽光発電を併設することも強力な備えです。家庭の蓄電池は太陽光発電に合わせると補助金の対象になり、設置コストをより安くできます。

台風や地震、大雨など、停電はいつ起きてもおかしくありません。生活を守る備えは、できるうちに済ませておきましょう。

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