蓄電池で「元」が取れるか

近年注目が集まっている家庭用蓄電池の導入を検討する際には、果たして元は取れるのか、と疑問に思う人もいることでしょう。確かに蓄電池は高額なので、導入後の収支は気になるポイントです。投入した初期費用の回収は実際にできるのでしょうか。

この記事では、蓄電池で元が取れるかを検証するシミュレーションを行います。そのうえで、初期費用の回収を可能にする電気料金プランとは、どのようなものかを解説していきます。家庭用蓄電池を導入するときの持ち出し額を、できるだけ抑える方法も紹介するので参考にしてください。

家庭用蓄電池で「元を取る」とは?

そもそも蓄電池で「元を取る」とはどういう状態か、振り返っておきましょう。ここでは、夜間と日中の電気料金の差額を利用して節約し、蓄電池の導入にかかる費用を相殺することについて解説します。

夜間に安くなる電気料金プランで得する仕組み

多くの電力会社には、夜間の電気料金が割安になるプランが用意されています。1日のなかで夜間は電力需要が減る傾向にあるため、昼間よりも安く料金を設定しています。できるだけ夜間と昼間の電力使用量の差を減らして、効率的に電源を稼働したいという狙いがあるからです。

家庭用蓄電池を利用すれば、割安な夜間電力を貯めておけます。貯めた安い電気を電気料金が高い昼間に使えば、その分節約することができるというわけです。

逆に電気代が高くなってしまうパターンもある

ただし、一般的な夜間の電気料金が割安になるプランでは、昼間の電気料金が高額になる点には注意しましょう。たとえば、昼間に常時在宅し家電を多く利用する場合は、かえって高くなる可能性もあるのです。

ライフスタイルによっても節約方法は変わってくるので、以降に具体的な金額をあげてシミュレーションしていきます。

家庭用蓄電池で元が取れるのか?計算に必要な3つの要素

家庭用蓄電池で元が取れるのかどうかを計算するためには、導入時に必要な蓄電池の費用もおおよそ知っておかなければなりません。ここでは、初期費用や電気料金プラン、電気使用料の目安など、計算するために必要な3つの要素について説明します。

家庭用蓄電池の初期費用

シミュレーション

家庭用蓄電池は、100~150万円程度の費用がかかるのが一般的です。ただし、価格は製品ごとの蓄電容量やタイプによって異なります。それぞれの家庭のニーズに合うものを選んでから、具体的な相場を見るといいでしょう。

まだまだ導入費用が高いといわれている蓄電池ですが、年々価格は下がってきているので以前よりははるかに導入しやすくなりました。この記事のシミュレーションでは、目安として6.5~7kWhの蓄電池を想定し、価格を100万円としているので参考にしてください。

家庭用蓄電池の費用回収をシミュレーション 

電力の夜間料金が、日中と比べて1kWh当たり9.41円程度安くなるプランもあります。これは、東京電力の「夜トク8」と「スタンダードプラン」を比較したケースです。ほかの電力会社の場合でも、夜間料金が割安になるプランを選べます。

総務省統計局の家計調査によると、1日当たりの電気使用量は13.1kWhとなっています。これをもとに、1カ月当たりの使用量を計算すると約406kWhです。蓄電池を活用して、使用する電気量を東京電力の夜間料金でまかなう場合を計算してみましょう。

406kWh(1カ月当たりの使用量)×9.41円=約3,820円

このシミュレーションでは、3000円以上も1カ月の電気代を節約できるという結果になりました。

家庭用蓄電池の費用回収をシミュレーション 

電気代節約

家庭用蓄電池を活用して割安な夜間料金プランを利用すれば、初期費用を回収できるのでしょうか。ここでは、具体的な節約できる金額のほかに、初期費用を抑える方法や製品の寿命までに回収できるのかを解説していきます。

節約額で蓄電池の費用は7割回収できる

蓄電池を活用して夜間料金を利用すると、節約額としてはおおよそ7割程度の初期費用を回収できます。以下の条件もとに、具体的な数値を算出し確認していきましょう。

項目一般的な金額
初期費用100万円
寿命15年
節約できる電気代3,820円(一カ月あたり)

家庭用蓄電池の導入に必要な初期費用を100万円とし、15年の寿命の間、毎月3,820円の節約になる条件でシミュレーションを行います。

この場合、節約できる金額は年間で45,840円です。寿命の期間で節約できる金額の合計は、15年間で、約68万円となります。初期費用が100万円なので、電気の節約により約7割程度回収できることが分かりました。

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寿命までに元が取れるのか

ここまでの計算では「蓄電池の設置費用を回収するまでに10年以上かかるなら、それまでに寿命が来てしまう」という印象がありますよね。

蓄電池が寿命を迎えるまでに元が取れるのか、元を取るまでに寿命が来れば買い換えなければならない、とお考えかもしれません。しかし、家庭用蓄電池の寿命は10年~15年ほどですが、寿命が来てもすぐに壊れるわけではないのです。

蓄電池は寿命を超えても使える

寿命を迎えた蓄電池は、壊れるというよりも「蓄電容量が減少していく」といわれています。

どれくらい減少するかは、メーカーや電池の種類などにより異なるため一概にはいえません。一般的には、10~15年経っても、それ以前の70%程度になるくらいと認識しておけばいいでしょう。

持ち出し金額を抑える2つの方法

電気の節約以外にも、持ち出し金額を抑える2つの方法があるので説明していきます。

今回のシミュレーションでは初期費用100万円のうち7割程度の節約ができることが分かったので、持ち出しの金額は約30万円弱となりました。ただし、蓄電池には国や自治体からの補助金が出るケースもあるので、持ち出し金額をさらに抑えることもできます。

持ち出し金額を抑えるために、導入の段階で数社から見積りを得て価格を比較する方法もあります。蓄電池は、適正価格で設置し、初期費用を抑えるのも重要なポイントです。

それでも蓄電池を設置する人が増えている切実な理由

ここまで具体的な数値でシミュレーションした結果、家庭用蓄電池は今のところ必ずしも全額元が取れるとはいえないことが分かりました。

それにもかかわらず、蓄電池が注目され導入する人が増えているのは、元が取れなくても納得して導入するだけの利便性が認められているです。

【蓄電池のメリット】

  • 停電時の備えになる
  • 太陽光発電と組み合わせて自家消費できる
  • 電気代を節約できる

蓄電池には、停電時の備えになるという大きなメリットがあります。

台風や豪雨などの影響で停電が起こると予想されるときに、前もって蓄電池に電力を確保しておけば安心です。停電しても蓄電池に貯めておいた電力をすぐに使えるので、生活に必要な冷蔵庫やエアコンなどの家電をしばらくの間使用できます。

蓄電池を太陽光発電と組み合わせて、電力を自家消費するというライフスタイルにも注目が集まっています。エコロジーであるのはもちろんですが、電気代が高騰するなかでの経済的なメリットも大きいでしょう。

電気代を抑える工夫ができるうえに、停電の備えになるなど費用をしのぐ利便性があることも、蓄電池の見逃せないポイントです。

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