田淵電機の蓄電池

田淵電機は、ハイブリッド型蓄電システムを製造している電気機器メーカーです。太陽光発電と蓄電池の相性がよく、災害時に安定した電力を確保できます。

この記事では、田淵電機の蓄電池がどんな人におすすめなのかを紹介します。家庭で使う蓄電池を選ぶ参考に、田淵電機の蓄電システムの特徴とメリット、デメリットについて見ていきましょう。

田淵電機はどんなメーカー?蓄電池の実績やシェア

田淵電機は、大阪に本社のある電気機器メーカーです。電源機器やトランス(変成器)の技術に定評があり、海外進出も果たしてきた実績があります。

太陽光発電のパワーコンディショナにおける定番メーカーの一つで、2011年頃からは「EneTelus(エネテラス)」のブランドで太陽光発電事業を拡大。住宅用の国内累計シェア1位を誇る技術と実績をもちます。

蓄電池の分野では「蓄電ハイブリッドシステム EIBS(エイビス:エネテラス・インテリジェント・バッテリー・システム)」を展開。ハイブリッドタイプのパワーコンディショナを搭載して、太陽光発電と蓄電池を併用するのに最適なシステムに仕上げています。

田淵電機の家庭用蓄電池の特徴と性能

田淵電機の家庭用蓄電池は、「EIBS(エイビス)」「EIBS7(アイビスセブン)」の2種類です。両者に大きな違いはありませんけれど、新型機種のEIBS7は、従来EIBSを上回る蓄電容量と機能をもっています。

田淵電機 EIBSシリーズ全体の特徴

  • どちらも補助金対象機種に登録済み
  • 保証は最大15年
  • ダブル発電の対象外
  • 出力制御対応
  • 停電時に太陽光発電へ自動切り替え
  • 太陽光発電のパワコンと一体のハイブリッド型
  • 夜間電力・売電・自家発電を最適化する運転モード

ここからは、田淵電機のEIBSの特徴と、新型EIBS7に特有のポイントを解説します。

「EIBS(エイビス)」 蓄電ハイブリッドシステムの特徴

 

田淵電機の蓄電ハイブリッドシステムは、パワコンと蓄電池、リモコン機能の液晶パネルがセットになった蓄電システムです。太陽光発電と併せて使えば、発電した電気を蓄電池に貯めることができます。家庭や事業施設で使用可能です。

数多くの太陽光パネルメーカーと接続可能

実は、太陽光発電と蓄電池のメーカーは揃える必要はありません。すでに太陽光発電のパワーコンディショナで田淵電機をお選びの方なら、ご存知かもしれませんね。

田淵電機製のパワーコンディショナが寿命を迎えるとき、EIBSシリーズのハイブリッドパワーコンディショナに買い換えるのがおすすめです。

実効容量が多く、寿命が長い

EIBSの蓄電池にはリン酸鉄リチウムイオン蓄電池セルが使われ、経年劣化しても蓄電容量が長く保たれる設計になっています。特にEIBS7は実効容量が業界トップクラスで、蓄電池として最大級のコストパフォーマンスが発揮されます。

出力制御された電気を貯められる

出力制御とは、太陽光発電で将来的に危惧されている問題です。広いエリアにおける電気の消費量と発電量のバランスを取るために、発電機の出力を絞るよう遠隔操作できるようになっています。しかし、これは主にメガソーラーなど大規模設備に取られる措置で、住宅用では今のところ事例はありません。

万一の出力制御で太陽光発電の電力が余った場合に、蓄電池に電気を自動的に貯めてムダにせず使えるという将来を見越したメリットがあります。

ZEH、オール電化、スマートハウスの蓄電システムに最適

田淵電機は、ハウスメーカーと共同でエネルギーマネジメントシステム「HEMS」にも対応してきました。「HEMS」とは、家庭で使う電気をインターネットを使って管理するシステムのことです。

EIBSシリーズは、HEMSの通信規格「ECHONETLite」に対応しています。家庭内の家電を一括制御して使いこなしたい方におすすめの蓄電システムです。

「EIBS」はどんな人におすすめ?

  • 太陽光発電をすでに設置している、またはこれから設置する人
  • 省スペースで収納できる蓄電池をご希望の人
  • 蓄電池の補助金対象メーカーをご希望の人

蓄電ハイブリッドシステムに搭載される「PKG-EHD-S55MP3B」は、太陽光発電をすでに設置している、またはこれから設置する人で、蓄電池システムの導入を検討している人におすすめです。

太陽光エネルギーをより効率的に活用するためには、余った電力を無駄にしないHEMS対応の蓄電池が効果を発揮するでしょう。

パワコンや蓄電池を設置するスペースが限られているため、できるだけ小型で軽量な製品を選びたい人にもおすすめです。「PKG-EHD-S55MP3B」は、軽量で小型化された設計なので、狭い住宅にも設置対応可能になりました。

また、HEMSコントローラと連携して、家庭内の電力使用量を管理する機能があります。エコで経済的な住まいづくりを目指している人にもおすすめです。環境問題については世界規模で関心が高まっており、蓄電ハイブリッドシステムは今後さらに注目されていくでしょう。

新型機「EIBS7(アイビスセブン)」の特徴

EIBS7(アイビスセブン)は、田淵電機株式会社が2020年2月以降に発売予定の「住宅用蓄電ハイブリッドシステム」です。

従来よりも大容量の蓄電池にすることで、停電時でも普段どおりの生活が可能になる電力を確保することを目指しました。

EIBS7には、田淵電機が持つ蓄電池の優れた技術が集約されたといっても過言ではないでしょう。10年間のFIT期間が満了となり、売電から自家消費に切り替えたい家庭でも有効活用できる蓄電池と注目されています。

後から蓄電容量を増やせる柔軟なシステム

EIBS7は、蓄電池ユニットを後付けでもう1台設置できます。2台設置すれば、倍の14.08 kWhという大容量の蓄電システムとしても使えるのです。

蓄電池を最初に買うとき、どれくらいの容量が必要か迷ってしまうことでしょう。そして、気軽に買い増しできる蓄電池はメジャーな存在ではありません。

停電時にも家電を通常通りに長時間使うことを予想するなら、蓄電ユニットを増やしておくと安心でしょう。

蓄電池ユニット「EOF-LB70-TK」の容量は7.04kWhと、EIBSの容量4.0kWhよりも大幅に向上しました。EIBS7ではパワーコンディショナー1台につき、蓄電池2台まで設置できる点も見逃せません。

蓄電池を増やせば最大で14.08kWhまで蓄電が可能になるので、災害時などにも通常の家電を不自由なく使うことができます。

補助金対象機種に登録

EIBS7は補助金対象機種になっています。導入を検討する際には初期費用が気になるところですが、補助金を活用すれば経費節減もできるでしょう。

オール電化住宅にも最適

EIBS7(アイビスセブン)は、停電時にもすべての家電製品を使えるのが最大の特徴といえます。

従来のハイブリッドシステムでは冷蔵庫や照明などの100Vを電源とする家電への出力は可能でしたが、200Vへの出力は実現できませんでした。EIBS7(アイビスセブン)では、業界ではじめて200Vの出力への対応も可能になったのです。

200Vに対応できるようになったことでIH調理器やエアコンなどの家電も使用できるようになりました。

家中のコンセントで蓄電池の電気が使える

この蓄電池は、一部の家電の電源にのみ使える「特定負荷型」ではなく、すべての電源に対応できる「全負荷型」を採用したハイブリット型蓄電池として注目されています。

停電が長期化した場合でも生活に必要な家電を使い、普段と同じような生活を維持できるでしょう。

定格蓄電容量が従来から大きく増えたことが、EIBS7の特筆すべき特徴といえるでしょう。ただし、使う家電が多いなど大きい蓄電電力が必要な場合は、後述するように蓄電ユニットを増やすことも検討できます。

「EIBS7(アイビスセブン)」はどんな人におすすめ?

EIBS7(アイビスセブン)をおすすめしたいのは、停電への備えとして蓄電ハイブリッドシステムの導入を考えている人です。近年では、自然災害などによる停電が増えているので、普段から停電のリスクについて考えている人も多いことでしょう。

EIBS7(アイビスセブン)は、停電時でも継続的に必要な家電製品を使いたい人におすすめです。

冷蔵庫や照明などの必要最小限の家電だけでなく、エアコンなどへの大きな出力も可能なので、非常時の温度調節など健康に関わるリスク対策にもなるのです。

太陽光発電で10年後の「卒FIT」対策にも最適

太陽光発電の卒FITを迎えるにあたり、売電から自家消費に切り替えたい人にもおすすめできる製品です。

https://www.tainavi.com/library/4733/

発電した電力をできるだけ自家消費するには、蓄電池へ貯めておく必要があります。固定価格買取制度の10年間が終わったら、蓄電池に貯めて自家消費するほうがお得になるでしょう。

田淵電機の家庭用蓄電池を活用するには?4つのモードを詳しく解説

田淵電機の蓄電ハイブリッドシステムでは、用途に応じて4つのモードを選ぶことができます。それぞれのモードの特徴を詳しく解説していきますので、ニーズに合うか確認しましょう。

蓄電池の充電をもっと知りたいときは、こちらの記事をごらんください。

蓄電池はいつ充電すればいい? ケースごとに解説

売電と蓄電で節約できる「ノーマルモード」

ノーマルモードは、夜間電力を最大限に活用して節約する運転モードです。

電気代が割安な夜間電力(深夜電力)を蓄電して昼間に使うと、その差額で電気代が安くなります。エコキュートや太陽光発電に適した電気料金プランをお使いの方に効果てきめんでしょう。

さらに、太陽光発電においては売電を最優先するモードとも言えます。電力を売電した収入と節約、ダブルの効果で家計のメリットが高まります。FIT期間中に最適です。

自家消費で電気代を節約できる「節エネモード」

節エネモードは、太陽光発電システムで自家発電・自家消費したい方に最適です。

太陽光発電で発電した電力を蓄電池に貯めておき、発電量の少ない夕方から早朝に使う仕組みになっています。自宅で太陽光発電から得た電気を最大限に活用し、電気の自給自足率を向上させてくれるのです。

電力会社からの購入する電力量を減らし、電気代の節約を目指します。FITから10年後に売電価格が安くなる卒FITにピッタリ合うモードです。

効率的に電気を使える「スマートモード」

スマートモードを一言で表せばいいとこ取り。1日2回の充放電を行いますが、そのとき相対的に安い電力を自動で選んで充電してくれます。

経済的メリットと十分な量の蓄電を両立する、優れたモードとして注目されています。

台風前夜に最適な「蓄電モード」

蓄電モードは蓄電に専念して災害や停電に備えるためのモードです。

蓄電池を普段から使っている家庭にこそ起こり得る、肝心な時にバッテリー残量が足りないという事態を防ぐことができます。

台風や大雨など、停電のリスクが予想されたときに、このモードが効果的です。

太陽光発電との連携で継続的な使用が可能なので、いざという時も安心して家電を使うことができるでしょう。常に満充電の状態になっているので、普段の生活で不安感がありません。

田淵電機の蓄電システムの価格とスペック

蓄電ハイブリッドシステム「EIBS」

製品PKG-EHD-S55MP3B
価格オープン価格
蓄電容量4.0kWh
保証10年、最大15年(有償)
寿命1万2000回以上(1日2回の放充電で16年以上)

EIBSに搭載されている蓄電池は、屋内だけでなく屋外にも設置できます。スペースや稼働音が気になる場合には屋外設置することが可能です。

経年劣化に強く寿命が長いため、長期間使えます。1万2000回以上の放充電を繰り返しても約70%の容量を維持できます。他社製品よりも実効容量が多く、蓄電容量の約93%を使用できるリン酸リチウムイオン電池を使用しているのもポイントです。

蓄電ハイブリッドシステム「EIBS7」価格とスペック

蓄電ハイブリッドシステム「EIBS7」の価格と、搭載蓄電池のスペックをまとめました。

製品EOF-LB70-TK
価格オープン価格
蓄電容量7.04kWh
保証15年
寿命1万2000サイクル

蓄電池「EOF-LB70-TK」の性能に関する条件としては、設置場所は屋外で、使用可能温度はマイナス10度から45度までとされています。

製品寿命が1万2000サイクルというのは、約60%以上の容量を1日2回の充放電なら16年以上維持できるのが目安、と考えるといいでしょう。

田淵電機の蓄電池を使うメリットとデメリット

田淵電機の蓄電池は、太陽光発電との併用で最大限のメリットが発揮できます。導入する前に、どのようなメリットがあるのかを把握してから活用してください。一方で、どのような製品にもデメリットは存在するので、両面から検討しましょう。

メリット

パワーコンディショナと蓄電池を1台で対応できるハイブリット仕様によって、省スペース対応になっています。狭い室内や、スペースに限りがある屋外でも設置できることがメリットです。

モードの切り替えにより、売電にも自家消費にも自動で対応してくれる点も見逃せません。「蓄電モード」に設定すると、蓄電池をフル充電で待機するため、停電に備えることができます。

長寿命設計なので長期間の使用にも耐えることができ、コストパフォーマンスが高いこともメリットです。保証期間が最大15年間と長いため、購入後も長期間安心して使えるでしょう。

EIBS7の場合は、蓄電池を2台まで設置できるという特徴があります。蓄電池を使ってみてから買い増しできるので、小さめの容量からでも始められます。

EIBS7は200Vの電源への出力も可能です。エアコンやIHなどの生活に必要な200Vの家電も使えるため、万一の停電時の備えとしても安心できる製品です。

デメリット

田淵電機の蓄電ハイブリッドシステム「PKG-EHD-S55MP3B」は、太陽光発電のパワーコンディショナも一体化された高性能機種です。太陽光発電を導入する予定がなければ、少々割高に感じてしまうでしょう。

さらに、製品の販売価格が業者によって異なる点です。仕入れや施工コストの違いがありますので、買うお店によって価格差が大きくなりやすいのです。

工事費込みの価格を確認するためには、業者ごとに見積りを取らなければなりません。複数の見積もりを取る手間がかかることは、多忙な人にとってはデメリットといえるのではないでしょうか。その点、「一括見積り」なら時間や手間を必要としないので、気軽に利用できます。

蓄電池の設置コストを抑えるには、タイナビ蓄電池の一括見積りをご利用ください。

田淵電機の家庭用蓄電池なら停電にもスムーズに対応

この項では、田淵電機の家庭用蓄電池は、停電時にどのように対応ができるのかを詳しく解説します。停電時の自立運転への切り替えや、復旧時の自動切替について、その仕組みを押さえておきましょう。

停電時は自動で自立運転へ切り替え

田淵電機の蓄電ハイブリッドシステムは、自立出力を自動設定にしておくと停電時には自動で自立運転に切替となります。

自立運転へ切り替わるまでの時間は、わずか20秒とスムーズです。バックアップ用の分電盤にあらかじめ機器を設定しておくと、自動で電力が供給されます。

家中のコンセントがそのまま使える「全負荷型」なので、非常用コンセントへ差し替える必要はありません。非常時に「どの家電を蓄電池につなごうか?」と考える必要がなく、大きな安心感につながるでしょう。

電気が復旧したときも自動切替

田淵電機の蓄電ハイブリッドシステムは、電気が復旧したときに自動で、適正な状態に切り替わる設定も可能です。

自動設定をしておけば、約5分程度で元どおりに切り替わります。そのため、停電が解消された場合にも手動で操作する必要がありません。

手動設置になっていた場合も、操作パネルの指示通りに操作するだけなので、簡単に通常運転へと戻せます。

自動設定は、停電が復旧するタイミングを見計らう必要もないので、あわただしい非常時には大変助かるシステムなのです。

田淵電機の蓄電池を安く設置する方法

田淵電機の蓄電池はオープン価格になっているため、複数の業者に問い合わせてみないと相場が分かりません。コストパフォーマンスの高い蓄電池を設置するためにも、できるだけ安いところで契約したいものです。

ただし、複数の業者から見積もりを得るには手間や時間がかかります。タイナビ蓄電池の「無料一括見積もり」なら、必要な情報を入力するだけで簡単に複数社に問い合わせでき、あなたのご要望に最適な見積もりを比較、最も安い契約を選べるのがメリットです。無料で最大5社まで見積りができます。ぜひお試しください。