ソーラーパネルつき蓄電池

太陽光発電と蓄電システムを自作すれば、安く入手できるのでは?と検討している人もいるでしょう。確かに、ある程度までの規模なら、導入費用は安く済むかもしれません。ただし、自分でも作れるような蓄電システムは、実際のところどれくらい便利に使えるのでしょうか。

この記事では、太陽光発電の蓄電システムを自力で作る方法や費用、性能について説明します。これを読めば、自作ソーラー蓄電システムにトライするかを判断する際の参考になるでしょう。

太陽光+蓄電システムは自作可能だけど危険、注意点も

太陽光発電の蓄電システムは、「条件付き」で自作することも可能です。自作する際には注意すべきポイントがあるので以下に要点をまとめました。

太陽光発電の蓄電システム自作

【太陽光発電自作の課題】

  • 屋根を覆う太陽光発電は個人のDIYでは非常に厳しい
  • DIYで作った太陽光発電は売電収入は得られない
  • 太陽光発電システムを電力会社の電線と接続するには、電力会社の許可が必要

【蓄電システム自作の課題】

  • 知識のない人の自作は危険を伴うこともある
  • 家電に十分な容量のバッテリーは作れない

太陽光発電を自作するとしたら、パネル数枚にバッテリーを接続した小型タイプになるでしょう。屋根や空き地に載せるサイズの太陽光発電システムをつけるには電気工事の資格が必要で、ソーラーパネルの保証を受けるにはメーカーがそれぞれ発行する施工IDが要るからです。

住宅用太陽光パネル

大型家電などにも使う発電機でしたら、屋根などにつける太陽光発電です。住宅用の平均的な大きさ4.5kWで70万円以内で購入でき(※ タイナビ調べ)、蓄電池とセットで補助金が出る自治体が続出しています。2022年は東京都で、太陽光発電だけでもらえる最大45万円の補助金が予定されています。

太陽光発電で収入を得るには、固定価格買取制度(FIT)の認定を受けて電力会社の送電線へ繋げることが必須です。つまり、DIYで自作したソーラーパネルつき蓄電池はFITの収入や補助金はもらえず、サイズも小さいためスマホ充電などの用途に向いています。

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太陽光とのセット使いに最適、全負荷型蓄電池メーカー

全負荷型蓄電池

停電時に自動で家中の電気を使えるようにしてくれる蓄電池を望むなら、「全負荷型」の据え置き型蓄電システムを探したほうが良いでしょう。

屋根に設置した太陽光発電や通常のコンセントから充電でき、電気代を抑えるための運転モードが備わっているので家計の助けにもなります。

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停電中でも使える量の電気を溜められる蓄電池と、太陽光発電をセットで無料見積りできるタイナビ蓄電池は、電話やDMを使ったしつこいセールスをしないと約束した販売店のみをご紹介します。

太陽光発電の蓄電システムを自作する2つの方法

おすすめ

太陽光発電の蓄電システムを自作するには、2種類の方法があります。ここでは、製作キットを利用する方法と、自分ですべての機材をそろえて作る方法について紹介していきます。

製作キットを使う

初めての人でも自作できる「製作キット」もあります。太陽光発電の蓄電システムをDIYで自作する人のために、ソーラーパネルやバッテリーなどの機器がセットになって市販されているものです。

通販でも買うことができ、あらかじめ必要なものがそろえられているため、気軽に挑戦できます。しかし、機器が決まっているので、自分の好きなようにはカスタムはできません。キットのカスタマイズは危険が伴ううえ、保証対象外となってしまうので推奨できません。

自分でシステム構成から行う

太陽光発電の蓄電システムを、自分でシステム構成から行う方法もあります。自分で必要な機材をそろえていくため、好きなように設計できます。

しかし、回路を設計する、バッテリーを選ぶなど、自作するには電気に関する知識がある程度必要になります。自分で材料をそろえる手間もかかるでしょう。

専門知識がない人が、太陽光発電の蓄電システムを1からDIYするのは難しいといえます。

ソーラー蓄電システムの自作に必要な手順

ソーラー蓄電システムの自作に必要な手順

ここでは、ソーラー蓄電システムの自作に必要な手順について具体的に説明していきます。必要なものを準備する段階から、機器を接続・設置するまでの流れを確認しておきましょう。

必要なものを準備する

ソーラー蓄電システムを自作するには、はじめに必要なものを準備していきます。ここで紹介するものは商品の一例です。製作・使用は自己責任で行ってください。

【太陽光パネル(ソーラーパネル)】

太陽光から直流電力を発生させるパネルです。パネルによって最大出力W数が異なり、高いW数の機器を使用したい場合は、変換効率が高いパネルを選ぶか、枚数を増やす必要があります。

【チャージコントローラ(充放電コントローラ)】

発電した電気をバッテリーへ充電させるための機器で、過充電・過放電とパネルへの逆流を防ぐ安全装置です。

【バッテリー(蓄電池)】

充電電圧が合わないと満充電しないこともあります。システムや充電コントローラとの相性を考えて選びましょう。自動車用のバッテリーを使用するケースも多いですが、繰り返しの放電に弱い傾向があります。「ディープサイクルバッテリー」のほうが、繰り返しの放電には強いです。

【正弦波インバーター】

発電・蓄電した直流の電力を、正弦波の交流電源が必要な家電製品に使用できるよう変換する装置です。

【オフグリッドパワー切替機】

必須ではありませんが、あると便利な機器です。太陽光発電の蓄電池の残量がなくなったときに、電力会社からの電力の給電に切り替える装置で、特定の家電のためにコンセントごとにつないで使います。

機器の接続・設置

ポイント

自作するためのアイテムをそろえたら、次に機器を接続し設置します。その手順やポイントは以下のようになります。

【接続の手順】

  • チャージコントローラ、バッテリー、インバーター、ソーラーパネルの順で接続する。
  • 接続後、パネルを太陽に向け、チャージコントローラが正常な電圧かどうかを電圧計で確認する。
  • 各機器を接続するまでは、パネルを太陽に向けないよう注意が必要である。

※ 作り方は一例です。必ず、各製品の説明書に従ってください

【接続のポイント】

  • パネルは、設置する方角や角度によってどのくらい発電できるか変わってくる
  • 南向きで30度の角度で設置するのが最も発電量が多くなる

家の屋根に設置する太陽光発電(4.5kW)は70万円未満で購入・設置でき、10年以内に購入・設置費用と同等の経済メリットが得られます。 ※タイナビ調べタイナビの見積もりは気に入らなければ契約前にキャンセルできますので、お気軽に費用感を確認してください。

蓄電システムの自作にかかる費用

蓄電システムの自作にかかる費用

蓄電システムの自作にかかる、一般的な費用を表にまとめたので参考にしてください。

機器費用
太陽光パネル約2000円(5W/枚)
チャージコントローラ約3000円
バッテリー約1万5000円
正弦波インバーター約1万円

太陽光パネルは必要に応じた枚数、またはW(ワット)数の大きいパネルを購入します。300Wでも1万5000円程度です。一般的な製作キットの場合、太陽光発電と蓄電池のセットはおおよそ10万円程度になります。

自作した蓄電システムの実用性は?

蓄電システムの実用性は?

自作した蓄電システムは、どのくらい実用性があるのでしょうか?自作の蓄電システムは費用が抑えられるため、簡単な非常用電源として気軽に作れるというメリットがあります。

一方で、天候や季節などの条件によっては十分な発電や蓄電ができません。そのため、状況によっては家電の使用が制限されることもあるのです。冷蔵庫などのずっと電源を入れておきたい家電には使えませんので、使い勝手はいまいちといえるでしょう。

自作の蓄電システムで電力の完全自家消費を目指すには限界があるので、災害による停電への備えとしては完全とはいえません。

組み立てに不備があればバッテリーからの発火リスクなど、知識のない人の自作は危険を伴うことがあると視野に入れておきましょう。

太陽光発電+蓄電システムを安く買うなら一括見積り

太陽光発電+蓄電システム一括見積り

太陽光発電の蓄電システムの自作は、安く済むという点がメリットといえます。一方で、実用性はいまいち、さらに危険を伴う製作ということで、素人が作るには少々不安があります。

自作は手間もかかるので、材料を買いそろえる前に、専門業者に設置してもらうパターンも一度検討してみてはどうでしょうか。求める用途に十分な蓄電システムを提案してくれるほか、屋根にどのくらいパネルが設置できるかもシミュレーションしてもらえます。

さらに、専門資格を有するプロが施工すれば、0円で発電した太陽光の電気を売って収入になるFIT制度(固定価格買取制度)に適応したシステムが設置可能です!

蓄電池と太陽光発電の設置費用を調べるには、タイナビ蓄電池の無料一括見積りをご利用ください。最大5社まで無料で一括見積りでき、太陽光発電と蓄電池が適正価格で手に入ります。

何といっても専門知識を持った業者に施工してもらえるという大きな安心感が得られます。ご納得できない見積もりはすぐにキャンセルできますので、この機会にお試しください。