スマートソーラー

スマートソーラーは大規模太陽光発電の分野で強みを発揮してきた企業ですが、自社開発の家庭用蓄電池も注目されています。

本記事ではスマートソーラーの家庭用蓄電池について、特徴やメリットをくわしく解説します。記事の最後にはスマートソーラーの蓄電池を安く導入する方法も紹介するので、参考にしてください。

太陽光発電で社会や地球環境にも貢献するスマートソーラー

スマートソーラー株式会社は、1980年代から京セラで太陽光発電に携わっていた現社長・手塚博文氏が2007年に設立したエネルギー企業です。メガソーラー事業では全国各地に産業用太陽光発電所を建設し、クリーン電力の安定供給や二酸化炭素CO2の削減を推進してきました。

2019年からはメガソーラー事業で培ってきた技術をもとに家庭用太陽光発電と蓄電システムにも力を入れ、電力自家消費生活を提案しています。

スマートソーラーの家庭用蓄電システムの特徴とおすすめの人

ここでは、スマートソーラーが提供する家庭用蓄電システムの主な特徴や運転モード、スマートソーラーの家庭用蓄電池をおすすめする人について説明します。

スマートソーラーの蓄電システムの特徴

スマートソーラーの家庭用蓄電システムが推奨するものは、太陽光発電の電力を自家消費するライフスタイルです。「大容量、高性能、高品質でありながら低価格」を製品のコンセプトとしています。

初期実効容量11.2kWh(※1)と大容量の蓄電池を搭載しているため、余剰電力のほぼ全てを蓄電でき、かつ、4人家族の1日の消費電力である約10kWh前後をまかなうことができます。

AI(人工知能)が気象情報と連携して発電量を予測する機能や、電気の使用状況から電気料金がお得になるよう蓄電池の充放電をコントロールする機能も備えています。

※1 ストレージ・システムの場合。
初期実効容量とは:蓄電池で実際に使用できる容量(初期実効容量は変更になる可能性あり)。

日常にも非常時にも対応した運転モード

スマートソーラーの家庭用蓄電システムには3つの運転モードがあり、ふだんの生活から災害時まで便利に使用できます。

【自家消費モード(グリーンモード)】

太陽光発電で作った余剰分の電力を充電し、日照がない夜間や早朝に活用するモードです。

【災害対策モード】

台風や大雨など災害警報が発令されると災害対策モードに切り替わり、自動で蓄電池に充電して停電に備えます。

【自立運転モード】

停電時に太陽光発電と蓄電池のみで家中の電気をまかなうモードです。

スマートソーラーの家庭用蓄電システムがおすすめの人

スマートソーラーの家庭用蓄電システムは、以下のような人に向いています。

  • 家庭用太陽光発電システムを設置済みで、電力の自家消費を実現したい人
  • 陽光発電した電気のほぼ全てを蓄電池に貯めておけるため無駄がなく、電力の自家消費を促進できます

  • 電気料金の高騰に備えたい人、電気料金を抑えたい人
  • 自家消費を進めれば電力会社から購入する電気量が減り、電気料金を低く抑えられます。

  • 自然災害による停電に備えたい人
  • 台風や地震などで長期間の停電が発生しても、太陽光発電システムと大容量蓄電池の併用により、ふだんと同じ生活が可能です。

  • 太陽光で作られた電気による地球環境にやさしいエコ生活を送りたい人

スマートソーラーの家庭用蓄電池のスペック

スマートソーラーが提供する家庭用蓄電池のスペックは下表の通りです。

型式蓄電容量
(初期実効容量)
保証期間寿命
SBG4-12A11.8kWh
(11.2kWh)
10年6000サイクル以上
SBT3-12A11.5kWh
(9.2kWh)
10年6000サイクル以上

SBG4-12Aはストレージ・システム用、SBT3-12Aはハイブリッド・システム用となっています。

ストレージ・システムとは

既存の太陽光パワーコンディショナがまだ使用でき(約15年程度の寿命)、継続して使いたい人向けのシステム

ハイブリッド・システムとは

既存の太陽光パワーコンディショナを使い始めてから10年以上が経過し、太陽光発電と蓄電池を兼ねる新しいパワーコンディショナに替えたい人向けのシステム

6000サイクルとは

1日1回程度の充放電で約15年

スマートソーラーの家庭用蓄電池の価格

スマートソーラーが提供する家庭用蓄電システムの希望小売価格(税抜)は、SBG4-12Aが65万8千円、SBT3-12Aが69万8千円です。パワーコンディショナやスイッチボックス、標準設置工事費も含めると150万円程度かかります。

蓄電システム1kWhあたりの価格は約8万9千円と、国内大手メーカーの平均単価と比較すれば1/3以下です。くわえて、国(SII 環境共創イニシアチブ)が交付する補助金対象の目標価格9万円をクリアしています(2019年度および2020年追加公募)。

スマートソーラーの家庭用蓄電池を選ぶメリットとデメリット

メリット・デメリット

ここでは、スマートソーラーの家庭用蓄電池を選ぶメリットとデメリットについて、それぞれ説明します。

メリットは高い性能とコストパフォーマンス

スマートソーラーの家庭用蓄電システムは、停電時に家中の電力をまるごとバックアップできる全負荷型です。コンセントが使えるため、照明や冷蔵庫・テレビなどの電化製品が使えます。

200Vの電化製品にも対応しているため、IH調理器やエコキュート、エアコンなどが利用できます。停電中でも明るい中でお風呂に入ったり、温かい料理を作ったり、普段とあまり変わらない生活ができます。

耐久性の高い構造により、塩害がある地域の屋外にも設置ができて、置く場所を選びません。大容量で災害時の備えとして頼もしい性能ながら低価格と、コストパフォーマンスが良い点もメリットです。

デメリットは価格の競合がないこと

スマートソーラーの家庭用蓄電システムは、商社や販売店を通さないメーカー直販モデルです。そのため、他の製品と違って、取扱業者が多く存在することによる価格競争は期待できません。

ただし、万が一の故障や操作上の不明点が発生した際は、メーカーから直接スムーズに技術的なサポートを受けられます。この点は直販モデルならではのメリットといえるでしょう。

スマートソーラーの蓄電池を安く設置する方法

スマートソーラーの家庭用蓄電システムは、高機能でありながら比較的求めやすい価格が魅力です。一方、他メーカーからもさまざまな蓄電池が発売されているので、比較しながら購入を検討することをおすすめします。

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