村田製作所の蓄電池

電子部品メーカーとしてトップクラスの村田製作所が家庭用蓄電池を開発しました。そこで、本記事では村田製作所の家庭用蓄電池について、特徴とメリット・デメリットを紹介します。

蓄電池をより安く導入する方法もあわせてご紹介します。

村田製作所の特徴とは?家庭用蓄電池の実績について

村田製作所は、電気を一時的に蓄えたりノイズを除去したりする目的で使用されるコンデンサーなど、電子部品を製作する会社です。電子部品メーカーとしては、京セラや日本電産と肩を並べて、売上高トップクラスを誇ります。

村田製作所の家庭用蓄電池は、オリジナルの電源技術にソニーエナジー・デバイスのバッテリー技術を合わせて、2018年に開発されました。以来、家庭用蓄電システムの提供によって、太陽光発電の自家消費促進に貢献しています。

村田製作所が開発した家庭用蓄電池の特徴と性能

ここでは、村田製作所が提供する家庭用蓄電池の特徴と性能や、どんな人におすすめかを説明します。家庭用蓄電池の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

蓄電池付きパワコン「All-in-One蓄電池システム」

All-in-One蓄電池システムは、蓄電池付きのパワーコンディショナ(ハイブリッド蓄電システム)であり、自宅の太陽光発電システムに組み込むことができます。

昼に太陽光発電パネルで発電した電力を蓄電池に貯めておき、夜間に活用することが可能です。停電時の自立運転自動切換機能が搭載されているため、停電した場合でも家中の家電製品を使えます。

一般的な蓄電池との違いは、停電時でも非常用コンセントに限定されずに電気を使用できることです。これにより、非常時の電源として家全体のバックアップができます。

また、製品保証の高さもAll-in-One蓄電池システムの特徴といえます。多くの蓄電池メーカーが10年保証のところ、村田製作所は15年間の長期保証を実現しました。

これには定格容量の60%保証が含まれています。

定格容量とは、一定の条件下で蓄電池に貯めたり出力したりできる電力量です。蓄電池は経年劣化で蓄電できる量が少しずつ減っていくものですが、15年間は一定容量を保てるということでずっと続く安心に繋がります。

「All-in-One蓄電池システム」は、蓄電池付きのパワコンのため、故障や経年劣化によって太陽光発電のパワコンを交換しなければならないタイミングの家庭に最適の蓄電池といえます。

村田製作所の家庭用蓄電池のスペックと適用可能な補助金を紹介

まず、All-in-One蓄電池システムの価格・保証・寿命の詳細は下表の通りです。

【村田製作所の家庭用蓄電池の価格・蓄電容量・保証・寿命】

製品All-in-One蓄電池システム
価格オープン価格
蓄電容量2.3kWh
保証期間15年

蓄電池の保証期間は一般的に10年間程度です。それに対し、All-in-One蓄電池システムの保証は15年間となっており、安心して長く使えるのが魅力といえるでしょう。

補助金の対象機種に登録されている

All-in-One蓄電池システムは、「一般社団法人環境共創イニシアチブ」に登録されている製品の1つで、補助金の利用が可能です。

補助金事業は国や自治体が行っていますが、条件はそれぞれ異なります。たとえば、東京都の要件は以下の通りです。

申請期間

2020年1月15日~2020年3月31日まで

要件

  • 平成28年度以降実施する国の補助事業における補助対象機器として、一般社団法人環境共創イニシアチブに登録されているもの
  • 太陽光発電システムが導入されている、もしくは蓄電池と一緒に導入すること
  • 蓄電容量1kWh当たり20万円以下であること

補助率

蓄電池機器費の1/2(上限:60万円もしくは、蓄電池システムの蓄電容量に10万円/kWhをかけた金額のうち、どちらか小さい額)

蓄電池の補助金情報は、自治体のHPに掲載されています。蓄電池を設置する家屋がある自治体で最新情報を確認してみてください。

村田製作所の家庭用蓄電池のメリット・デメリット

メリット・デメリット

ここでは、村田製作所の家庭用蓄電池が持つメリットとデメリットについて紹介します。

蓄電池の容量を後からでも大きくできる

蓄電池の容量を決めるときに、迷っているかたも居られるかもしれません。

まずは小さめの蓄電池で使い心地を試したい、あとから大きいものに変えたくなったらどうしよう、といったお悩みには、All-in-One蓄電池システムがぴったりです。

All-in-One蓄電池システム1台の蓄電池容量は2.3kWhですが、HVDC蓄電池ユニットと連携させることによって、5.8kWへ拡大できます。

屋内用リモコン1台に対して蓄電池システムを2台まで接続でき、さらに、それぞれの蓄電池システムにHVDC蓄電池ユニットを接続することが可能です。

つまり、屋内用リモコン1台に対して蓄電池システム2台とHVDC蓄電池ユニットの計4台まで接続できることになるので、最大で11.6kWhまで蓄電池容量を拡大できます。

接続する蓄電池システムやユニットの台数によって、蓄電池容量は2.3kWh・5.8kWh・4.6kWh・8.1kWh・11.6kWhに変更できます。この中から家庭に適した容量を選択するとよいでしょう。

設置費用がデメリット

村田製作所の家庭用蓄電池はオープン価格となっており、具体的な価格が表示されていません。その理由は、蓄電池は設置業者によって本体価格や工事費用が異なるためです。

家全体をバックアップするタイプの蓄電池は、便利な一方で高額になる傾向があり、村田製作所の製品も例外ではありません。

最初から設置業者を1社だけに絞ってしまうと相場がわからず、必要以上に高い価格で購入することになる可能性があるのです。

それを回避するためには、設置する前に複数の業者から見積もりを取って、相場をしっかりと見極めることが重要です。

安く設置したい人必見!村田製作所の蓄電池の設置費用を抑えるには

村田製作所の家庭用蓄電池は、大容量の蓄電池を長く使いたい人におすすめの蓄電池です。

パワコンに蓄電池が付いたハイブリッド蓄電システムで、太陽光発電の電気を効率よく使えます。停電時にも家全体の家電がそのまま使えるタイプで利便性が大変優れていますが、それだけに金額も高めです。

そこで、適正価格を把握して最安価格を知るために、一括見積もりを取るのが効率的です。複数の業者を比較することによって、ベストな業者を選択することができるのです。

タイナビ蓄電池では最大5社まで、無料で一括見積もりができます。ライフスタイルに合う蓄電池を提案してもらえるほか、複数社を比較して安く設置できるメリットがあるので、ぜひ一度、タイナビ蓄電池を利用してみてください。