丸紅の卒FIT

太陽光発電のFIT期間が終わったあと、余剰電力の売電をどこにするかで迷ってしまうのではないでしょうか。各社の卒FITプランを活用して、太陽光発電の電気をずっとお得に使いましょう。

今回は、丸紅が提供する住宅用の太陽光発電向け卒FITプランをチェックします。

この記事を読めば、丸紅の卒FITプランはお得なのか、売電と自家消費の節約額を比較して、どちらがお得なのかについても見極めることができるでしょう。

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丸紅の卒FITプランの単価や特徴

丸紅の卒FITプランは、「現金での収入を得たい」「電気代を抑えたい」「特産品を楽しみたい」といったニーズに合わせて選べるのが特徴です。自分にとって一番得になるプランを選ぶためには、家庭の電気使用パターンを把握しておくことが大切です。

卒FIT後の選択に迷っている方は、丸紅の各プランを比較して、自分に合ったスタイルを見つけてみてください。

【SHARPプラン】

プラン概要:太陽光発電システムの固定買取期間が満了する人を対象に余剰電力を買い取るサービス

特徴:SHARP製の蓄電池を購入した場合、1年間の買取価格が4円/kWhアップする

北海道電力管内10.60円/kWh東北電力管内9.30円/kWh
東京電力管内9.50円/kWh中部電力管内8.40円/kWh
関西電力管内8.50円/kWh北陸電力管内8.40円/kWh
中国電力管内8.40円/kWh四国電力管内8.40円/kWh
九州電力管内7.00円/kWh沖縄電力管内7.60円/kWh

【SHARPプラン蓄電池プレミアム】

プラン概要:SHARP製の蓄電池を購入した場合、SHARPプランよりも買取価格が4円/kWhアップするサービス

特徴:買取価格のアップは1年間のみである

北海道電力管内14.60円/kWh東北電力管内13.30円/kWh
東京電力管内13.50円/kWh中部電力管内12.40円/kWh
関西電力管内12.50円/kWh北陸電力管内12.40円/kWh
中国電力管内12.40円/kWh四国電力管内12.40円/kWh
九州電力管内11.00円/kWh沖縄電力管内11.60円/kWh

【地域応援プラン】

プラン概要:電気を寄付することでポイントが付与され、地域の特産品と交換できるサービス

特徴:ふるさと納税のように好きな地域を選んで電気を寄付し、返礼品をもらうことができる(税務上における寄附金控除には該当しない)

もらえるポイント1kWhあたり10ポイント

丸紅の選べる卒FITプラン!詳細や買取条件について

丸紅の卒FITプランには、「売電」と「特産品との交換」のどちらかを選択できるという特徴があります。

ここでは、プランごとの詳細や買取条件について解説していきます。それぞれのプランのサービス内容を押さえておきましょう。

シャープ製品とあわせてお得!SHARPプラン

丸紅は、2019年11月から卒FIT向けに余剰電力を買い取るサービスとして、「SHARPプラン」を発表しました。

たとえば、東京電力管内の買取価格は9.50円/kWhと設定されているので、東京電力の買取価格8.5円/kWhよりも高く売電できます。

2020年4月以降の買取価格については、2020年2月頃に丸紅のホームページに掲載される予定です。

【買取条件】

  • 2019年11月1日以降に太陽光発電システムの固定買取期間が満了する人

蓄電池とセットでお得!SHARPプラン蓄電池プレミアム

SHARPプランには、「蓄電池プレミアム」というサービスがあります。

これは、SHARPの蓄電池を購入した人を対象に、買取価格を4円/kWhアップするもので、太陽光発電にSHARPのパネルが付いている人におすすめのプランです。

ただし、蓄電池プレミアムの買取期間は、1年間に限定されていることに注意しなければなりません。

【買取条件】

  • SHARP製の太陽光パネルを設置している人
  • 2019年7月1日以降に蓄電池の設置が完了し、シャープエネルギーソリューション株式会社が発行した長期保証書がある人(蓄電池販売店で本人確認・保証登録が確認できた人)

※どちらも満たしていることが必要です

特産品と交換できる!地域応援プラン

地域応援プランは、太陽光発電で得られた月々の余剰電力を寄付し、電力量に応じた返礼品を受け取ることができるサービスです。

各家庭の電気を丸紅ソーラートレーディングへ寄付すると、1kWhあたり10ポイントの「丸紅特産品ポイント」が付与される仕組みになっています。

特産品交換の受付は、株式会社トラストバンクが運営する卒FIT電力の寄附/買取プラットフォーム、「ふるさとエネルギーチョイス えねちょ」を通じて行われることになりました。

余剰電力の寄付で貯まったポイントは、好みの特産品と交換できます。

たとえば、「三河一色産うなぎの炭火焼(1.5尾)」は7000ポイント(700kWhの寄付)、「長崎県平戸産 春日の棚田米(2合)」は、3000ポイント(300kWhの寄付)で交換できます。

【買取条件】

  • 2019年11月1日以降太陽光発電システムの固定買取期間が満了する人

自家消費とどちらがお得?年間収支をシミュレーション

卒FIT後の余剰電力は、丸紅の卒FITプラン利用と自家消費によって節約する場合では、どちらがお得になるのでしょうか。売電と節約額について、年間収支のシミュレーションをして比較すると分かりやすくなります。

SHARPプラン

太陽光発電の余剰電力を「SHARPプラン」で売電する場合、各エリアのシミュレーション結果は以下の通りです。

共通の条件

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • ※発電量は設置条件や状況によって変わります

【北海道電力管内】

  • 買取価格:10.6円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約3万3400円、1カ月で約2800円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(北海道電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約8万6300円、1カ月で約7200円になります。

売電する場合との差額は、年間で約5万2900円、1カ月約4400円となるため、自家消費するほうがお得です。

【東北電力管内】

  • 買取価格:9.3円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で29295円、1カ月で約2441.25円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東北電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約70070円、1カ月で約5839円になります。

差額は年間で約40775円、1カ月約3398円で、自家消費するほうがお得です。

【東京電力管内】

  • 買取価格:9.5円/kWh

年間収支の目安は、1年間で約2万9900円、1カ月で約2500円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約7万3900円、1カ月で約6200円になります。

このシミュレーション結果の差額は年間で約4万4000円、1カ月約3700円となるため、自家消費するほうがお得です。

【中部電力・北陸電力・中国電力・四国電力管内】

  • 買取価格:8.4円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約2万6300円、1カ月で約2200円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(中部電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は1年間で約7万4000円、1カ月で約6200円です。

差額は年間で約4万8600円、1カ月約4000円となるので自家消費するほうがお得になります。

【関西電力管内】

  • 買取価格:8.5円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約2万6800円、1カ月で約2200円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(関西電力従量電灯B利用 )
年間の電気代節約額の目安は、1年間で約4万6700円、1カ月で約3900円です。

売電との差額は年間で約1万9900円、1カ月約1700円となるので自家消費するほうがお得になります

【九州電力管内】

  • 買取価格:7.0円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、年間で約2万2100円、1カ月で約1800円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(九州電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約6万4600円、1カ月で約5400円になります。

売電した場合との差額は、年間で約4万2500円、1カ月約3500円で自家消費するほうがお得です。

【沖縄電力管内】

  • 買取価格:7.6円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合
年間収支の目安は、1年間で約2万3900円、1カ月で約2000円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(沖縄電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約8万1800円、1カ月で約6800円になります。

そのため、売電との差額は年間で約5万7800円、1カ月約4800円となるので自家消費するほうがお得です。

SHARPプラン「蓄電池プレミアム」

余剰電力をSHARPプランの「蓄電池プレミアム」で売電する場合、各エリアにおける年間収支のシミュレーション結果は以下のようになります。

共通の条件

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • ※発電量は設置条件や状況によって変わります

【北海道電力管内】

  • 買取価格:14.6円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約4万6000円、1カ月で約3800円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(北海道電力従量電灯B利用 )
年間の電気代節約額の目安は、1年間で約8万6300円、1カ月で約7200円になります。

売電との差額は年間で約4万300円、1カ月約3500円になり、自家消費するほうがお得です。

【東北電力管内】

  • 買取価格:13.3円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約4万1900円、1カ月で約3500円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東北電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約7万0000円、1カ月で約5800円です。売電する場合との差額は年間で約2万8200円、1カ月にすると約2300円になるので、自家消費のほうがお得になります。

【東京電力管内】

  • 買取価格:13.5円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約4万2500円、1カ月で約3500円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約7万3900円、1カ月で約6200円です。

この結果から、売電との差額は年間で約3万1400円、1カ月約2600円になるので、自家消費するほうがお得であることが分かります。

【中部電力・北陸電力・中国電力・四国電力管内】

  • 買取価格:12.4円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

間収支の目安は、1年間で約3万9100円、1カ月で約3300円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(中部電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は1年間で約7万4000円、1カ月で約6200円になります。

このシミュレーション結果から、売電との差額は年間で約3万5000円、1カ月約2900円となるため、自家消費のほうがお得です。

【関西電力管内】

  • 買取価格:12.5円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で39375円、1カ月で3281.25円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(関西電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約4万6700円、1カ月で約3900円になります。

売電との差額は年間で約3300円、1カ月約600円なので、自家消費するほうがお得です。

【九州電力管内】

  • 買取価格:11.0円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約3万4700円、1カ月で約2900円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(九州電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約6万4600円、1カ月で約5400円になります。

売電との差額は年間で約2万9900円、1カ月約2500円で、自家消費のほうがお得です。

【沖縄電力管内】

  • 買取価格:11.6円/kWh

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約3万6500円、1カ月で約3000円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(沖縄電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約8万1800円、1カ月で約6800円です。売電との差額は年間で約4万5200円、1カ月約3800円となるので自家消費するほうがお得になります。

地域応援プラン

「地域応援プラン」についても、年間収支をシミュレーションして自家消費とどちらがお得なのかを比較していきましょう。

まず、地域応援プランで付与される1ポイントは何円になるのかを算出する必要があります。たとえば、三河一色産うなぎの炭火焼(1.5尾)は7000ポイントと設定されています。

このうなぎは、3尾7000円前後で販売されているので、10ポイントは5円ほどの価値だと考えていいでしょう。

このプランでは、1kWhあたり10ポイント付与される仕組みです。売電価格を5円/kWhとして換算し、東京電力管内での年間収支をシミュレーションします。

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • 買取価格5.0円/kWh
  • ※発電量は設置条件や状況によって変わります

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で約15800円、1カ月で約1300円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約7万3900円、1カ月で約6200円になります。

このシミュレーション結果から、差額は年間で約5万8200円、1カ月約4800円となり、自家発電のほうがお得になることが分かりました。

地域応援プランは、売電で利益を得ようとするよりも、余剰電力を寄付するという意味合いの方が強いと言えるでしょう。

自家消費との比較

「SHARPプラン」「SHARPプラン蓄電池プレミアム」「地域応援プラン」の3つのサービスについて、余剰電力を売却した場合と自家消費した場合の年間収支を表にまとめました。

北海道電力管内

年間売電収入自家消費相当額差額
SHARPプラン33390円86239円52903円
(※北海道電力の従量電灯Bを基準にした場合)
SHARPプラン
蓄電池プレミアム
45990円86293円40308円
(※北海道電力の従量電灯Bを基準にした場合)

東北電力管内

年間売電収入自家消費相当額差額
SHARPプラン29295円70070円40775円
(※東北電力の従量電灯Bを基準にした場合)
SHARPプラン
蓄電池プレミアム
41895円70070円28175円
(※東北電力の従量電灯Bを基準にした場合)

東京電力管内

年間売電収入自家消費相当額差額
SHARPプラン29925円73908円43983円
(※東京電力の従量電灯Bを基準にした場合)
SHARPプラン
蓄電池プレミアム
42525円73908円31383円
(※東京電力の従量電灯Bを基準にした場合)

中部電力・北陸電力・中国電力・四国電力管内

年間売電収入自家消費相当額差額
SHARPプラン26260円74014円48554円
(※中部電力の従量電灯Bを基準にした場合)
SHARPプラン
蓄電池プレミアム
39060円74014円32954円
(※中部電力の従量電灯Bを基準にした場合)

関西電力管内

年間売電収入自家消費相当額差額
SHARPプラン25775円46684円19908円
(※関西電力の従量電灯Bを基準にした場合)
SHARPプラン
蓄電池プレミアム
39375円46684円3281円
(※関西電力の従量電灯Bを基準にした場合)

九州電力管内

年間売電収入自家消費相当額差額
SHARPプラン22050円64575円42525円
(※九州電力の従量電灯Bを基準にした場合)
SHARPプラン
蓄電池プレミアム
34650円64575円29925円
(※九州電力の従量電灯Bを基準にした場合)

沖縄電力管内

年間売電収入自家消費相当額差額
SHARPプラン23940円81766円57826円
(※沖縄電力の従量電灯を基準にした場合)
SHARPプラン
蓄電池プレミアム
36540円81766円45226円
(※沖縄電力の従量電灯を基準にした場合)

「地域応援プラン」

プランの内容年間売電収入自家消費相差額
返礼品を売電価格
(5円/kWh)に置き換えた場合
15750円73908円58158円
(※東北電力の従量電灯Bを基準にした場合)

SHARPの蓄電池を導入して自家消費を進めよう

丸紅の卒FITプラン、「SHARPプラン」と「地域応援プラン」について解説してきました。中でも、SHARPプランの蓄電池プレミアムは、高い買取単価になっているので魅力を感じることでしょう。

しかし、年間収支のシミュレーション結果からも分かるように、自家消費するほうが、どのエリアであっても1万5000円以上もお得になるのです。

卒FIT後の余剰電力を蓄電池でお得に自家消費するためには、蓄電池を導入する際に複数の見積りを比較し安く購入するのがおすすめです。

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