積水ハウス卒FIT

積水ハウスのオーナーで卒FIT後の売電先を探しているなら、真っ先に検討するべきは「積水ハウスオーナーでんき」です。

積水ハウスが提供している卒FIT向けプランで、高単価で売電できる上、契約にあたり電気やほかのサービス利用といった条件がないのが魅力です。

本記事では、積水ハウスの卒FIT向けプランについてくわしく解説します。

年間収支や、自家消費した場合に節約できる電気代との比較も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

積水ハウスの卒FIT向けプランの概要・買取価格

プラン概要:FIT期間の満了後の太陽光発電の余剰電力を買い取るサービス

買取価格11.0円/kWh

特徴:積水ハウスのオーナーが対象

積水ハウスの買取プランの詳細は?買取条件はある?

積水ハウスオーナーでんきは、FIT期間の満了後に余剰電力の売電先を探している人を対象としたサービスです。買取単価は11.0円/kWhと、従来の電力会社各社よりも高めの設定となっています。売電した料金は1年に1回振り込まれます。

電気やガス契約などの申し込み条件がなく、単体で契約できる卒FITプランとしては最高額クラスです。

また、積水ハウスに依頼して太陽光発電を設置した場合に限らず、他社で設置した場合でも利用できるので、積水ハウスオーナーにとっては非常に魅力的なプランとなっています。

積水ハウスオーナーでんきの買取条件

積水ハウスオーナーでんきの買取条件は、以下のとおりです。

  • 太陽光発電を設置している積水ハウスオーナーで、現在その建物に住んでいること
  • 10年間のFIT期間の満了が近い、または、満了していること
  • 二世帯住宅でオーナーと同居している家族でも契約できる

積水ハウス特有のLife Step Systemとは?加入したほうがお得?

積水ハウスには「Life Step System」という顧客サポートシステムがあります。Life Step Systemは、積水ハウスのさまざまなサービスの利用に応じてステップが貯まっていくシステムです。

たとえば、積水ハウスでメンテナンスやリフォームの工事をした場合、その都度、契約金額の1%がステップとして付与されます。

ステップが貯まると、ステップ数に応じた割引チケットがもらえます。以下に、ステップ数ごとの交換内容を紹介します。

1万ステップ100万円以上の工事に使える1万円分の割引チケット
5万ステップ300万円以上の工事に使える5万円分の割引チケット
10万ステップ500万円以上の工事に使える10万円分の割引チケット

積水ハウスが運営する生活サポートサイト「Netオーナーズクラブ」を経由して余剰電力の買取サービス「積水ハウスオーナーでんき」を契約すると、3000ステップがもらえます。

積水ハウスオーナーでんきを契約するなら、事前にNetオーナーズクラブに登録してLife Step Systemを活用しましょう。

積水ハウスで売電した場合の年間収支をシミュレーション

年間シミュレーション

ここでは、積水ハウスオーナーでんきを契約して余剰電力を売電した場合、年間でいくらの収入になるのか、シミュレーションしてみましょう。

余剰電力をすべて自家消費した場合に節約できる電気代も計算しますので、売電収入と比べてみてください。

年間の売電収入と自家消費した場合の結果は?

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kWh
  • 余剰電力3150kWh(月間262.5kWh)

買取プランですべて売電した場合と、余剰電力をすべて自家消費した場合の年間収支を比較します。

余剰電力をすべて売電した場合

買取価格は11.0円/kWhで、年間の売電収入は約3万4700円(約2900円/月)となります。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B利用 )

実質年間節約額は約7万3900円(約6200円/月)です。

買取プランで売電するよりも、すべて自家消費した場合のほうが、年間で約3万9300円(約3300円/月)お得になる計算になります。

売電よりも自家消費の節約額のほうが大きい

上記のシミュレーション結果を以下の表にまとめました。

年間売電収入自家消費相当額差額
34650円73908円
(※東京電力の従量電灯Bを基準にした場合)
39258円

このように、積水ハウスオーナーでんきで売電した場合、自家消費するほうが経済的メリットは大きいといえます。ですから、卒FIT後は売電よりも、すべての余剰電力を自家消費するのがおすすめといえます。

昼間に太陽光発電した電力を効率的に使うには蓄電池の設置が必要です。まだ設置していない場合は、蓄電池の購入を検討しましょう。

積水ハウスの卒FIT向けプランを選ぶメリット・デメリット

メリット・デメリット

ここで、積水ハウスの卒FIT向けプラン「積水ハウスオーナーでんき」には利用者にとってどのようなメリットとデメリットがあるのかを確認してみましょう。

他社よりも優遇された条件がメリット

積水ハウスオーナーでんきは、積水ハウスオーナー限定のプランとはいえ、他社よりも高い買取単価が魅力のひとつです。

ほかの電力会社と比較してみましょう。

たとえば、東京エリアでは東京電力が買取価格8.5円/kWh、東北電力が9.0円/kWh、中部電力が10.0円/kWhとなっています。

積水ハウスオーナーであることを除けば買取の必要条件がないこともメリットです。他社の買取プランの場合は、電気供給契約や蓄電池の設置が条件となっているケースが少なくありません。

積水ハウスオーナーでんきは電気契約の縛りがないため、オール電化など、ライフスタイルに合った最適な電力供給プランを他社からも選択できます。

電気代のほうが高くなってしまうことがデメリット

積水ハウスオーナーでんきでは余剰電力の買取単価が高めに設定されています。しかし、買取価格よりも、購入する電気代のほうが高いのです。

つまり、
できるだけ電気を購入せずに、太陽光発電設備で発電した電気を自家消費して賄うようにしたほうが、経済的なメリットは大きくなります。

つまり、FIT期間の満了を迎えた後は、余剰電力の買取単価が高い売電先を探すよりも、余剰電力をすべて自家消費することを検討したほうが、はるかにお得ということです。

余剰電力を賢く使うなら蓄電池の設置がおすすめ

シミュレーション結果のとおり、太陽光発電設備で発電した電力は、売電収入よりも自家消費することで節約できる電気代のほうが高額になります。ですから、卒FIT後はすべての余剰電力を自家消費することが、おすすめの選択肢といえるでしょう。

昼間に太陽光発電した電力を蓄電池に貯めておき、夜間や発電量が少ない時に使えば、電気の購入量を減らすことができます。また、災害などで停電が発生した場合にも蓄電池に貯めた電気を使えるため、有事の際にも安心です。

さらに、太陽光という自然エネルギーをフル活用することによって、CO2排出量の削減にも協力できます。

蓄電池を設置する際は初期費用の負担をなるべく抑えよう

FIT期間の満了後は、売電ではなく自家消費がおすすめであることを解説してきました。
しかし、余剰電力を効率的に自家消費するためには、蓄電池の設置が欠かせません。

蓄電池を設置する際は、自治体が実施している補助金制度がないかをチェックし、初期費用の負担をなるべく抑えることが大切です。

複数の会社で相見積りを取ることは、安く購入することもポイントといえます。

「タイナビ蓄電池」では、最大5社まで無料で一括見積りが可能です。お得に設置できる業者を見つけやすいので、ぜひ活用してください。