千葉電力の卒FIT

千葉電力では、FIT期間が満了する太陽光発電の余剰電力の買取サービスを行っています。しかし、本当にお得に 売電できるのかどうかが気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では千葉電力の卒FIT向けプランを紹介し、年間でどのくらいの収支が見込めるのかをシミュレーションします。

余剰電力を自家消費した場合の節約額も紹介しますので、売電と自家消費のどちらがよいか検討してみましょう。

千葉電力の卒FIT向けプランの概要を紹介

【通常買取】

プラン概要:東京電力エリアの太陽光発電設備の余剰電力を買い取る

買取価格9.0円/kWh

特徴:第一期は先着200件までが対象。半年に一度入金(年2回)。

【プレミアム買取A】

プラン概要:千葉電力の電気料金プランを契約、またはグループ企業で太陽光発電を設置、または千葉県内の太陽光発電の余剰電力を買い取る

買取価格10.0円/kWh

特徴:千葉県内に設置した太陽光発電が対象となる。半年に一度入金(年2回)。

【プレミアム買取B】

プラン概要:千葉電力のグループ企業から蓄電池を購入した人を対象に、太陽光発電の余剰電力を買い取る

買取価格10.5円/kWh

特徴:蓄電池に貯めた電力を利用しても余った分を買い取る。年に一度入金。

千葉電力の買取サービスを利用できる人は?詳細や買取条件を解説

千葉電力の余剰電力買取サービスには「通常買取」「プレミアムA」「プレミアムB」という3つのプランがあります。それぞれのプランごとに買取価格や契約条件が異なるため、ここで確認しておきましょう。

先着200件限定!通常買取の詳細・買取条件

通常買取プランは、太陽光発電のFIT期間が終了した人を対象とする余剰電力買取サービスで、買取単価は9.0円/kWhです。契約者が負担する初期費用は原則としてありません。

買取対象エリアは千葉電力の電力供給エリア(東京・千葉・神奈川・埼玉・栃木・群馬・茨城・山梨と、富士川以東の静岡)となっています。従来のFIT売電と異なり、入金は半年ごとになります。

2020年1月時点で募集がある第一期は、先着200件限定です。追加募集の予定は今のところ発表されていません。

通常買取プランの買取条件は以下の通りです。

  • 千葉電力の電力供給エリアで、10kW未満の太陽光発電の余剰電力
  • 契約期間は2年間(2年目以降は自動更新)
千葉電力のサービス利用でお得に!プレミアムAの詳細・買取条件

プレミアムAプランは、千葉電力と電力供給契約を結んでいる人や、グループ企業で太陽光発電設置サービスを利用した人を対象とする余剰電力買取サービスです。千葉県内の太陽光発電事業者でも利用できます。従来のFIT売電と異なり、入金は半年ごとになります。

買取対象エリアは通常買取と同様に、東京・千葉・神奈川・埼玉・栃木・群馬・茨城・山梨と富士川以東の静岡です。

買取単価は通常買取プランよりも1円高い10.0円/kWhとなっています。

プレミアムAプランの買取条件は以下の通りです。

  • 千葉電力の電力供給エリアで、10kW未満の太陽光発電の余剰電力
  • 千葉電力と電力供給契約を結んでいる
  • 契約期間は2年間(2年目以降は自動更新)

蓄電池の設置でよりお得に!プレミアムBの詳細・買取条件

プレミアムBプランは、千葉電力のグループ企業から蓄電池を購入して設置した人を対象とする余剰電力買取サービスです。従来のFIT売電と異なり、入金は1年ごとになります。

買取対象エリアは通常プランやプレミアムAと同じく、東京・千葉・神奈川・埼玉・栃木・群馬・茨城・山梨と富士川以東の静岡となっています。

買取価格は3つのプラン中で最も高額設定の10.5円/kWhです。ただし、これから蓄電池を購入する場合は、その分の費用がかかります。

プレミアムBプランの買取条件は以下の通りです。

  • 千葉電力の電力供給エリアで、10kW未満の太陽光発電の余剰電力
  • 千葉電力のグループ企業である「株式会社フューチャー・リレーション」から蓄電池を購入した人
  • 契約期間は2年間(2年目以降は自動更新)

千葉電力の買取プランはお得?シミュレーションしてみよう

千葉電力シミュレーション

千葉電力で余剰電力を売電した場合に年間でいくらの収支になるのか、シミュレーションしてみましょう。そして、余剰電力を自家消費した場合と比較します。

どちらがお得になるか、参考にしてください。

通常買取を利用した場合の年間収支は?

通常買取プランの年間収支をシミュレーションします。計算の条件は以下の通りです。

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kWh
  • 余剰電力3150kWh(月間262.5kWh)

買取プランですべて売電した場合と、余剰電力をすべて自家消費した場合の年間収支を比較します。

余剰電力をすべて売電した場合

買取価格は9.0円/kWhで、年間の売電収入は約28350円(2363円/月)となります。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力の従量電灯B利用 )

実質年間節約額は約73908円(約6159円/月)です。

買取プランで売電するよりも、すべて自家消費した場合のほうが、年間で45558円(約3797円/月)お得になる計算になります。

プレミアムAならよりお得に売電できる

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kWh
  • 余剰電力3150kWh(月間262.5kWh)

買取プランですべて売電した場合と、余剰電力をすべて自家消費した場合の年間収支を比較します。

余剰電力をすべて売電した場合

買取価格は10.0円/kWhで、年間の売電収入は約31500円(2625円/月)となります。

余剰電力をすべて自家消費した場合(千葉電力のミディアムライフプラン利用 )

実質年間節約額は約67568円(約5631円/月)です。

買取プランで売電するよりも、すべて自家消費した場合のほうが、年間で38273円(3189円/月)お得になる計算になります。

プレミアムBで売電したら年間いくら?

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kWh
  • 余剰電力3150kWh(月間262.5kWh)

買取プランですべて売電した場合と、余剰電力をすべて自家消費した場合の年間収支を比較します。

余剰電力をすべて売電した場合

買取価格は10.5円/kWhで、年間の売電収入は約33075円(2756円/月)となります。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力の従量電灯Bプラン利用 )

実質年間節約額は約73908円(約6159円/月)です。

買取プランで売電するよりも、すべて自家消費した場合のほうが、年間で40833円(3403円/月)お得になる計算になります。

千葉電力の卒FIT向けプランと自家消費の収支を比較

千葉電力の各買取プランで余剰電力を売電した場合と、すべての余剰電力を自家消費した場合のシミュレーション結果を、以下の一覧表にまとめました。

年間売電収入自家消費相当額差額
通常買取28350円73908円(※東京電力の従量電灯Bを基準とした場合)45558円
プレミアムA31500円67568円(※千葉電力のミディアムライフプランを基準とした場合)38273円
プレミアムB33075円73908円(※東京電力の従量電灯Bを基準とした場合)40833円

余剰電力をどのプランで売電した場合と比較しても、自家消費した場合に節約できる電気代との差額は年間で4万円以上になります。太陽光発電の電力をより有効活用するなら、自家消費分を多くすることを検討しましょう。

自家消費を多くするなら蓄電池を設置しよう!

蓄電池

千葉電力の卒FIT向けプランを利用して余剰電力を売電した場合、どのプランを選んだ場合でも、余剰電力をすべて自家消費したほうがお得になります。つまり、できるだけ余剰電力を減らして自家消費したほうが経済的といえるでしょう。

太陽光発電で得られる電力の自家消費分を増やすなら、蓄電池の設置がおすすめです。

蓄電池があれば余剰電力を貯めておき、発電しない夜間などに使用できます。自治体によっては蓄電池の設置費用を補助してもらえる制度もあるので、確認してみましょう。

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