京葉ガスの卒FITは3プラン！それぞれの年間収支は？自家消費と比較シミュレーション

FIT終了後に余剰電力をどのように活用すればよいか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

京葉ガスでは卒FIT向けに3つの買取プランを発表しています。京葉ガスへの売電を検討する場合、まずは年間収支を計算して本当にお得なのか確認しましょう。

本記事では、京葉ガスの卒FIT向けプランのくわしい内容や買取条件、それぞれの年間収支について解説します。余剰電力を自家消費した場合との比較も行いますので、ぜひ参考にしてください。

京葉ガスの卒FIT向け買取サービスの概要

画像引用元：https://www.keiyogas.co.jp/home/kiki/sotsufit/

【スタンダードプラン】

プラン概要：FIT期間が満了した家庭を対象に、太陽光発電の余剰電力を買い取るサービス

特徴：
京葉ガスのガスや電気を契約していなくても利用できる

【セットプラン】

プラン概要：京葉ガスで電気またはガスの契約をしている家庭向けに、太陽光発電の余剰電力を買い取るサービス

特徴：スタンダードプランよりもお得に売電できる

【セットプラス】

プラン概要：京葉ガスで電気とガスの契約をしている家庭を対象に、太陽光発電の余剰電力を買い取るサービス

特徴：3つのパターンのうち、もっとも高い買取価格となる

京葉ガスの卒FITとは？買取の対象となるのはどんな人？

京葉ガスが提供する卒FIT向けプランでは、京葉ガスと電気やガスの契約があるかどうかによって買取価格が変わります。ここでは、3つのプランの内容や買取条件について、くわしくみていきましょう。

ガスや電気の契約が他社でもOK！スタンダードプランの詳細・条件

スタンダードプランは、京葉ガスと電気やガスの契約をしていない人でも利用できます。
買取価格は京葉ガスの卒FITプラン3つの中ではもっとも安い9.0円/kWhですが、同じように契約条件のゆるい他社の卒FIT向けプランと比べれば高額です。

買取できるエリアは東京電力パワーグリッドが管轄する範囲で、島しょ地域を除く関東地方の1都6県と山梨県全域、および、静岡県の富士川以東です。

スタンダードプランの買取条件は以下のとおりとなります。

• 買取対応エリア内で太陽光発電設備を設置しており、余剰電力を売電したい人
• 京葉ガスの電気やガスを利用していない人

ガスか電気を契約すればお得に！セットプランの詳細・条件

セットプランは、京葉ガスでガス、あるいは電気の契約をしている人が利用できる卒FIT向けプランです。
買取対象エリアは太陽光発電設備の設置場所が、関東地方の1都6県と山梨県全域、および、静岡県の富士川以東に限られます。（島しょ地域を除く）

セットプランの買取価格はスタンダードプランよりも0.5円高く、9.5円/kWhです。ただし、この買取価格は将来的に変更される可能性もあります。

セットプランの買取条件は以下のとおりです。

• FIT期間が終了しており、太陽光発電の余剰電力を売電したい人
• 買取サービスを利用する人と京葉ガスでガスまたは電気の契約をしている人が同一名義であること。

ガスと電気をどちらも契約！セットプラスプランの詳細・条件

セットプラスプランは、京葉ガスでガスと電気の両方を契約している人が利用できる卒FIT向けプランです。
買取対象エリアは、島しょ地域を除く関東地方1都6県・山梨県全域・静岡県の富士川以東エリアとなっています。

セットプラスプランの買取価格は京葉ガスが提供する卒FIT向けプランの中でもっとも高い10.0円/kWhです。

セットプラスプランの買取条件は以下の2つです。

• FIT期間が満了しており、太陽光発電の余剰電力を売電したい人。
• ガスと電気の契約者名義が買取サービスの契約者名義と同じであること。

京葉ガスで売電すると年間の収入はいくら？それぞれのプランで比較

京葉ガスの買取サービスで余剰電力を売電すると年間でいくらになるのか、3つのプランについて、それぞれ比較してみましょう。

くわえて、余剰電力を売らずに自家消費した場合に節約できる電気代も計算します。売電と自家消費のどちらがお得になるかも比べてみましょう。

もっとも買取単価が安いスタンダードプランの場合は？

【条件】

• 太陽光発電の容量4.5kWh
• 余剰電力3150kWh（月間262.5kWh）

買取プランですべて売電した場合と、余剰電力をすべて自家消費した場合の年間収支を比較します。

余剰電力をすべて売電した場合

買取価格は9.0円/kWhで、年間の売電収入は約28400円（約2400円/月）となります。

余剰電力をすべて自家消費した場合（東京電力の従量電灯B利用 ）

実質年間節約額は約7万3900円（約6200円/月）です。

買取プランで売電するよりも、すべて自家消費した場合のほうが、年間で約4万5600円（約3500円/月）お得になる計算になります。

京葉ガスで電気を契約してセットプランで売電するなら？

【条件】

• 太陽光発電の容量4.5kWh
• 余剰電力3150kWh（月間262.5kWh）

買取プランですべて売電した場合と、余剰電力をすべて自家消費した場合の年間収支を比較します。

余剰電力をすべて売電した場合

買取価格は9.5円/kWhで、年間の売電収入は約2万9900円（約2500円/月）となります。

余剰電力をすべて自家消費した場合（京葉ガスのマイホーム・あかりライト利用 ）

実質年間節約額は約7万2100円（約6000円/月）です。

買取プランで売電するよりも、すべて自家消費した場合のほうが、年間で約4万2200円（約3500円/月）お得になる計算になります。

もっとも買取単価が高いセットプラスで売電する場合は？

【条件】

• 太陽光発電の容量4.5kWh
• 余剰電力3150kWh（月間262.5kWh）

買取プランですべて売電した場合と、余剰電力をすべて自家消費した場合の年間収支を比較します。

余剰電力をすべて売電した場合

買取価格は10.0円/kWhで、年間の売電収入は約3万1500円（約2600円/月）となります。

余剰電力をすべて自家消費した場合（京葉ガスのマイホーム・あかりライト利用 ）

実質年間節約額は約7万2100円（約6000円/月）です。

買取プランで売電するよりも、すべて自家消費した場合のほうが、年間で約4万600円（約3400円/月）お得になる計算になります。

京葉ガスの卒FIT向けプランと自家消費を比較

上記3パターンの試算結果を一覧表にまとめました。

このように、余剰電力を売電した場合とすべて自家消費した場合の節約額との差額は、どのプランを選んだ場合でも年間4万円以上になります。ですから、余剰電力は売電するよりも、できるだけ自家消費するほうが経済的です。

卒FIT後は自家消費で電気代を節約するのがおすすめ！

京葉ガスの卒FIT向けプランで試算したところ、FIT期間満了後はいずれのプランにおいても売電するより自家消費したほうがお得になることがわかりました。

ただし、太陽光発電設備の電力をすべて自家消費するためには、蓄電池を設置する必要があります。蓄電池の設置費用に対して補助金を受給できる自治体もあるので、確認してみましょう。

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