ヘーベルハウスの卒FIT

戸建住宅の「ヘーベルハウス」は、旭化成ホームズ株式会社が販売しています。

このほど、オーナー向けの新しいサービスとして、卒FIT向けプランを開始しました。新サービスで特筆すべきは、全国一律の買取価格であるという点でしょう。ヘーベルハウスの卒FIT向けプランは、どのようにお得なのでしょうか。

この記事では、プランの詳細や具体的な価格例を挙げてシミュレーションを行った結果を紹介します。自家消費した場合と比べることもできるので、プランの乗り換えを検討する際の参考にしてください。

ヘーベル電気の卒FITプランの特徴と買取価格

はじめに、ヘーベルハウスの卒FIT買取プラン全体の概要を押さえておきましょう。

これらのプランは、ヘーベルハウスのオーナー向け電力サービスの「ヘーベル電気」が提供するサービスです。ただし、申し込むために電気料金プランの乗り換えは必須条件ではありません。また、ヘーベルハウスの卒FITプランには、申込費用や解約金は発生しません。

プランごとの特徴は下記のとおりです。

【標準価格プラン】

プラン概要:旭化成ホームズグループが販売した住宅用太陽光発電のうち、FIT期間を終えた設備の余剰電力を買い取るプラン

買取価格10.0円/kWh

特徴:全国一律の買取価格設定

【プレミア価格プラン】

プラン概要:蓄電池を旭化成ホームズグループから購入・設置した場合、卒FITの余剰電力をプレミア価格で買い取るプラン

買取価格12.0円/kWh

特徴:標準買取価格よりも高い単価で買い取ってもらえる。他社の卒FITと比べてもトップクラスに高額。

ただし、自家消費が前提なので売電収入へのメリットは限定的。

ヘーベル電気の卒FIT向けプランの詳細と加入条件

ヘーベル電気の卒FIT向けプランには、全国一律の「標準価格プラン」を設けているという大きな特徴があります。ほかにも、蓄電池の設置を条件とする「プレミア価格プラン」もあるので、それぞれについて詳細と加入するための条件を押さえておきましょう。

全国一律!標準価格プラン

卒FIT向けの標準価格プランは、太陽光発電設備のみを導入しているオーナー向けの買取プランです。

蓄電池を設置していない場合や、太陽光発電設備を旭化成ホームズグループ以外の会社が設置した場合は、このプランの対象にはなりません。

標準価格プランの買取価格は10.0円/kWhで、全国一律になっています。この買取価格は2020年3月末までとされ、以降は1年ごとに価格の見直しが行われる予定です。

買取エリアは全国のヘーベルハウス展開エリアで、東京電力エリア・中部電力エリア・関西電力エリア・中国電力エリア・九州電力エリアが対象です。

プランに加入する場合の申込費用や、解約する際の解約金などの手数料はかかりません。ホームページや郵送で簡単に申込手続きができます。

【買取条件】

  • ヘーベルハウスが施行した太陽光発電設備であれば、ヘーベル電気の利用がなくても買取が可能

蓄電池の設置でお得!プレミア価格プラン

プレミア価格プランの買取価格は、全国一律の12.0円/kWhです。蓄電池を活用して自家消費を増やすオーナー向けのサービスとして設定されました。

このプランを利用するには、自給自足運転モード(グリーンモード)へ切り替えることが必要です。

「グリーンモード」とは、昼間に太陽光で発電した電力のうち余った電力を蓄電池に貯めて、その余剰電力を夜間に利用する機能をいいます。グリーンモードは電力を自給自足することが目的の機能なので、切り替えをすれば電力会社からの買電量が減るというメリットも得られるでしょう。

【買取条件】

  • 蓄電池をすでに設置している人が対象
  • これからヘーベルハウスで蓄電池を設置する人は、設置後にプレミア価格プランを利用

自家消費と比較!年間収支をシミュレーション

年間収支シミュレーション

ヘーベル電気の卒FITプランの年間収支はどのようになるのか、具体的な例を挙げてシミュレーションしていきます。卒FITプランで売電する場合と自家消費する場合では、どちらがお得になるのかを比べてみましょう。

標準価格プランでのシミュレーション

まず、東京電力管内の人が標準価格で売電する場合の例を挙げて、年間収支のシミュレーション結果を紹介します。

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • 買取価格10.0円/kWh
  • ※発電量は設置条件や状況によって変わります。

余剰電力をすべて売電した場合

間収支の目安は1年間で3万1500円、1カ月で約2600円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B利用 )

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約7万3900円、1カ月で約6200円となります。

標準価格で売電する場合と自家消費する場合の差額は、年間で約4万2400円、1カ月で約3500円になります。このシミュレーションの結果から、自家発電のほうがお得になることが分かりました。

蓄電池プレミア価格でのシミュレーション

次に、東京電力管内の人がプレミア価格で売電する場合について、年間収支のシミュレーションを解説していきます。

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • 買取価格12.0円/kWh
  • ※発電量は設置条件や状況によって変わります

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で3万7800円、1カ月で3200円という結果になりました。

余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B使用)

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約7万3900円、1カ月で約6200円です。

プレミア価格で売電する場合と、すべて自家消費する場合の差額は、年間で約3万6100円、1カ月約3000円になります。このシミュレーション結果から、自家発電のほうがお得になることが分かりました。

プレミア価格で売電するには、自家消費が目的のグリーンモード運転にするのが条件です。そのため、実際の売電収入はさらに減少することが予想されるでしょう。

卒FIT全プランと自家消費を収支比較

ヘーベル電気で余剰電力を売電した場合と、すべて自家消費した場合の年間収支のシミュレーション結果を以下の表にまとめました。

プラン年間売電収入自家消費相当額差額
標準価格31500円約73908円約42408円
プレミア価格37800円約73908円約36108円

標準価格の場合には自家消費するほうが4万円以上もお得です。さらに、買取価格が12.0円/kWhと大きいプレミア価格に関しても、自家消費をしたほうが3万5000円以上お得となることが分かります。

ヘーベル電気の卒FITで得するエリアは?全国の買取相場と比較

日本地図

卒FITプランとしてヘーベル電気を選ぶと、主要電力会社に売電するよりお得になる地域があります。

ヘーベル電気の買取価格は全国一律です。そのため、地域によっては相場よりも高く売電できてお得になる場合があるのです。

卒FIT対象エリアである関東・東海・関西・山陽・九州北部の、主要電力会社の買取価格を以下の表にまとめました。ヘーベル電気(標準価格プラン)の買取価格と比べてみましょう。

大手電力の買取価格ヘーベル電気(10.0円/kWh)との比較
東京電力8.5円/kWh+1.5円/kWh
中部電力7.0円/kWh(シンプルプラン)+3.0円/kWh
関西電力8.0円/kWh+2.0円/kWh
中国電力7.15円/kWh(買取りプラン)+2.85円/kWh
九州電力7.0円/kWh+3.0円/kWh

ヘーベル電気の卒FIT対象エリアにおける主要電力会社の買取価格と比較したとき、すべてのエリアでヘーベル電気の卒FITプランの買取価格が大きいことが分かります。特に東海エリアと九州エリアは、3.0円/kWhと差額が大きくお得です。

しかし、ヘーベルハウスから蓄電池を購入、設置することが条件であるプレミア価格は、グリーンモードによる自家消費が前提になります。そのため、売電単価が高くても、実際には高い買取単価がそのまま売電収入につながるわけではありません。

年間収支のシミュレーション結果から分かるように、ヘーベル電気の卒FITプランを選択するよりも、蓄電池を導入してすべて自家消費したほうがさらにお得になるのです。

卒FIT太陽光で得する蓄電池の選び方

ヘーベルハウスの卒FITプランは買取価格が一律で、全国の余剰電力の買取相場と比べても買取価格が大きいのが特徴です。しかし、プレミア価格にするためには、グリーンモードに切り替えて自家消費することを前提とする必要があります。

売電価格は高いように見えますが、実際には売電収入が大幅に増えるとは限りません。

ヘーベルハウスの蓄電池購入・設置が条件のプレミア価格の売電で収入を増やすよりも、自家消費で電気代の節約額を増やす方が結果的にはお得なのです。

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