
近年、電気代の高騰や災害時の停電対策として注目を集めている「家庭用蓄電池」。
そのなかでも、コストパフォーマンスに優れた製品として人気を伸ばしているのが DMMの蓄電池です。
DMMといえば、幅広い事業展開で知られる企業ですが、実は個人・法人向けにエネルギー事業も手がけています。
この記事では、DMMの蓄電池について、特徴や製品ラインナップ、メリット・デメリットなどをわかりやすく紹介します。
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DMMは蓄電池事業も展開している!
動画配信事業やオンラインゲーム事業、FXなどの幅広い分野で知られているDMM.com。
これまでエンタメや金融のイメージが強かったDMM.comですが、実は2017年から家庭用蓄電池の分野にも参入していることをご存じでしょうか。
DMMの蓄電池は、性能・柔軟性・価格のバランスに優れており、家庭の電力をより効率的に利用できるよう設計されています。
特に、5kWh単位で蓄電容量を増設できるモジュール式や複数の運転モードによる省エネ・停電機能の搭載などは、IT企業ならではの発想とわかりやすい操作性が特徴です。
再生可能エネルギーの普及や電気料金の高騰が進むなか、DMMの蓄電池は「これからのスマートエネルギー生活」を支える有力な選択肢として注目度を高めています。
DMMの蓄電池の特徴
DMMの蓄電池の特徴として、次の4つを挙げることができます。
- 多彩な運転モードで節電・売電・バックアップを最適化
- ライフスタイルの変化に合わせて増設が可能(ハイブリッド型)
- 12,000サイクルの充放電に対応した長寿命バッテリー
- 自然災害にも備えた補償と安心の保証体制
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
多彩な運転モードで節電・売電・バックアップを最適化
DMMの蓄電池は、ユーザーのライフスタイルや目的に合わせて4つの運転モードが選択できるようになっています。
具体的には、節電したいときや売電収入を増やしたいとき、停電に備えたいときなど、目的に合わせて柔軟に運転モードを切り替えることができます。
各運転モードの詳細は次表の通りで、手動で設定可能です。
運転モード | 詳細 |
---|---|
ピークシフトモード | ・電気代の高い時間帯の使用量を減らしたいときに選ぶモード ・昼間の電気代が高い時間に蓄電池からの電気を使い、夜間の安い時間に充電する ・太陽光発電の余剰電力は「売る」か「ためる」を選べる |
ピークカットモード | ・電気の使いすぎを防ぎたいときに選ぶモード ・家庭で使う電気が多くなると、自動的に蓄電池の電気を使ってピークを抑え、余裕があるときは充電する |
バックアップモード | ・停電に備えたいときに選ぶモード ・普段は蓄電池をほぼ満タンにして待機し、停電になったら、蓄電池の電気を使って家に電気を送る |
停電モード | ・停電しても自動で電気を使いたいときに選ぶモード ・停電になると、自動で蓄電池の電気に切り替わり、電気が使える状態を維持する |
ライフスタイルの変化に合わせて増設が可能(ハイブリッド型のみ)
DMMのハイブリッド型蓄電池は5kW単位で増設できるようになっています。
たとえば、将来的に家族が増えたり、電気自動車を導入したりといったライフスタイルの変化にも対応して、充電容量を増やすことができます。
最初は必要最小限の容量で導入し、必要に応じて充電容量を拡張できるのがハイブリッド型の魅力です。
12,000サイクルの充放電に対応した長寿命バッテリー
DMMの蓄電池は、12,000回の充放電サイクルに対応しており、長寿命かつ高い耐久性が強みです。
1日1回の充放電でも30年以上相当の使用に耐える設計となっています。
ただし、これは試験条件下の実測値であって保証値ではありません。
自然災害にも備えた補償と安心の保証体制
DMMの蓄電池は、蓄電池本体とエネルギーモニターの無償保証期間は10年ですが、購入時に有償の延長保証を申し込むと、15年または20年まで保証期間を延長できます。
電池容量は10年保証で充電可能容量が60%を下回った場合は、無償修理してくれます。
また、火災・落雷・風災などの自然災害については10年の自然災害補償が付いています。
DMMの蓄電池の製品ラインナップ
DMMの蓄電池の製品ラインナップは、次の2つに分かれています。
- フレキシブル型蓄電システム(9.8kWh)
- ハイブリッド型蓄電システム(5kWh/10kWh/15kWh)
2つの製品ラインナップの特徴を比較すると次の通りです。
▼ 横スクロールできます。
特徴 | フレキシブル型蓄電システム (9.8kWh) | ハイブリッド型蓄電システム (5kWh/10kWh/15kWh) |
---|---|---|
型番 | 自家使用優先タイプ:MS3098-DM/Y 売電優先タイプ:MS3098-DM/A | 5kWh:4.95-5N-DM(5kWh) 10kWh:4.95-10N-DM(10kWh) 15kWh:4.95-15N-DM(15kWh) |
コンセプト | 標準的な家庭向けのバランス型 | 拡張性重視、将来の電力需要増にも対応 |
電池タイプ | リン酸鉄リチウムイオン | リン酸鉄リチウムイオン |
容量 | 固定9.8 kWh | 5kWh/10kWh/15kWhから選択 |
設置サイズ | 762x1,145×440mm | 5kWh:670x600×150mm 10kWh:670x960×150mm 15kWh:670x1,320×150mm |
設置場所 | 屋外設置 | 屋外設置 |
重量 | 180kg | 5kWh:63.8kg 10kWh:113.8kg 15kWh:163.8kg |
負荷タイプ | 全負荷型 | 特定負荷型・全不可型から選択可能 |
充放電 サイクル寿命 | 約12,000サイクル(試験条件下) | 約12,000サイクル(試験条件下) |
運転モード | 以下4つのモードから選べる ・ピークシフトモード ・ピークカットモード ・バックアップモード :停電に備え満充電付近で待機 ・停電モード :停電時に自立運転動作 | 以下2つのモードから選べる ・グリーンモード :余剰電力を蓄電し自家消費 ・TOUモード :カスタマイズ設定 |
停電対応 | 自立運転に自動で切り替え、 太陽光発電とも自動連携 | 自立運転に自動で切り替え、 太陽光発電とも自動連携 |
停電時出力 | 最大3kVA | 特定負荷型:約2.45kVA 全不可型:約4.95kVA |
増設 | 不可 | 可能(最大30 kWhまで増設可能) |
保証・補償 | 基本10年保証(有償延長15年・20年)、 自然災害補償10年 | 基本10年保証(有償延長15年・20年)、 自然災害補償10年 |
フレキシブル型蓄電システム(9.8kWh)とハイブリッド型蓄電システム(5kWh/10kWh/15kWh)の主な違いは「容量が選択・増設可能か?」という点、サイズがハイブリッド型の方がよりコンパクトで奥行きが薄くなり、重量も軽くなったという点でしょう。
フレキシブル型蓄電システム(9.8kWh)を長らくDMMは主力商品としていましたが、現在は家庭の多様性や電力の将来性などに合わせて柔軟に容量を増設できるハイブリッド型蓄電システム(5kWh/10kWh/15kWh)を主な主力商品として展開しています。
フレキシブル型蓄電システム(9.8kWh)を現在も販売しているため、2つの製品ラインナップを紹介しますが、迷ったらハイブリッド型蓄電システム(5kWh/10kWh/15kWh)を検討するのがおすすめです。
以下で、それぞれの蓄電システムについて、くわしく見ていきましょう。
フレキシブル型蓄電システム(9.8kWh)
フレキシブル型蓄電システムは、停電が起きたときに家全体の電力をカバーしてくれる「全負荷型」です。
停電時に冷蔵庫や照明など設置時に選択した家電にだけ電気を供給する「特定負荷型」に比べて導入コストは上がるものの、停電時にも通常通りに電化製品を使えるのがメリットです。
既設の太陽光発電システムとの相性もよく、後付けもスムーズに行えます。
用途に応じて「自家使用優先タイプ」と「売電優先タイプ」の2種類から選べます。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
タイプ | 特徴 |
---|---|
自家使用優先タイプ | 発電した電気をできるだけ自宅で消費し、購入する電力量を減らすことを目的としたタイプ |
売電優先タイプ | 発電した電気をまず電力会社に売り、売電収入を最大化することを目的としたタイプ |
すでに太陽光発電を設置していて蓄電池を追加したい家庭におすすめの機種です。
フレキシブル型蓄電システム(9.8kWh)の主なスペックは、次表の通りです。
品番 | 自家使用優先タイプ:MS3098-DM/Y 売電優先タイプ:MS3098-DM/A |
---|---|
蓄電容量 | 9.8kWh |
重量 | 180kg |
サイズ | 762x1,145×440mm |
負荷タイプ | 全負荷型 |
設置場所 | 屋外設置 |
保証期間 | 10年(無償保証)、 15年または20年(有償保証) |
希望小売価格 | 要問合せ |
ハイブリッド型蓄電システム(5kWh/10kWh/15kWh)
ハイブリッド型蓄電システムは、停電時に家全体へ電気を送る「全負荷対応」と、必要な回路だけに供給する「特定負荷対応」のどちらも選べる高機能モデルで、新築やオール電化住宅に最適です。
5kWh、10kWh、15kWhの3種類から容量を選べるのが特徴。
また、5kWh単位で最大30kWhまで増設できるのも特徴の1つ。
「家族が増えて使用する電気量が増えてしまった」「電気料金が高騰しているので家の電力全体を太陽光発電と蓄電池でまかなえるようになりたい」など、時代の流れに伴うライフスタイルの変化や家族構成の変化にも柔軟に対応できます。
新築やオール電化住宅で家全体をバックアップしたい家庭や、将来の電力需要増に備えて容量を柔軟に拡張したい家庭、さらに太陽光発電との連携によって電気代削減と売電収益の両立を目指す家庭におすすめです。
ハイブリッド型蓄電システムの主なスペックは、次表の通りです。
品番 | 5kWh:4.95-5N-DM(5kWh) 10kWh:4.95-10N-DM(10kWh) 15kWh:4.95-15N-DM(15kWh) |
---|---|
蓄電容量 | 5kWh 10kWh 15kWh |
重量 | 5kWh:63.8kg 10kWh:113.8kg 15kWh:163.8kg |
サイズ | 5kWh:670x600×150mm 10kWh:670x960×150mm 15kWh:670x1,320×150mm |
負荷タイプ | 全負荷・特定負荷のどちらかを選択 |
設置場所 | 屋外設置 |
保証期間 | 10年(無償保証)、 15年または20年(有償保証) |
希望小売価格 | 要問合せ |
DMMの蓄電池のメリット・デメリット
DMMの蓄電池のメリットとデメリットは、次の通りです。
- メリット:予算や設置スペースと相談しながら段階的に導入できること
- デメリット:製品ラインアップが少ないこと
それぞれについて、以下で見ていきましょう。
メリット:予算や設置スペースと相談しながら段階的に導入できること
DMMのハイブリッド型蓄電池のメリットは、5kWhのモジュールを組み合わせて希望の容量の蓄電システムを構築できることです。
また、モジュールの増設の「期限」や「上限台数」には制約がないことも大きな特徴です。
そのため、蓄電池システムを導入後、実際の電力需要やライフスタイルの変化を見ながら、好きなタイミングで必要な容量だけを段階的に増設できます。
デメリット:製品ラインナップが少ないこと
DMMの蓄電池は、家庭向けのフレキシブル型(9.8 kWh)とハイブリッド型(5 kWh/10 kWh/15 kWh)の2タイプが展開されています。
用途や設置環境に応じた選択肢が比較的少ないことがデメリットと言えるでしょう。
たとえば、業務用の大容量モデルや、小型・軽量なフレキシブルユニットを用意して、細分化されたニーズに対応している他の大手メーカーに比べると、ラインナップが限られています。
DMMの蓄電池のユーザー口コミ・評判まとめ
実際にDMMの蓄電池を導入した方の口コミをいくつかご紹介します。
- 外出先からでもアプリで蓄電池の残量や発電量が見られるのがすごく便利です。電気の使い方をこまめにチェックできるので、節約意識も高まりました。IT企業のDMMらしい機能だと思います。
- 工事は2日ほどで終わって、あっという間に使えるようになりました。設置スタッフの説明も分かりやすく、初めての蓄電池でも安心して使い始められました。
- 10年保証に加えて、自然災害で壊れても補償があると聞いて、すごく安心しました。長く使うものなので、こういうサポートは大事だと思います。
DMMの蓄電池は、IT企業ならではの機能や保証体制などが高く評価されていることがわかります。
DMMの蓄電池はどんな家庭におすすめ?
DMMの蓄電池は、性能・価格・拡張性のバランスに優れた製品設計が特徴です。
特定の条件やライフスタイルを持つ家庭にとって、他のメーカーにはない魅力があります。
おすすめできる家庭のタイプは、次の4つに大別できます。
- 太陽光発電をすでに導入済みの家庭
- 停電時の備えを重視する家庭
- コストパフォーマンスを重視する家庭
- 将来的に蓄電池の拡張を考える家庭
各タイプの家庭にとってDMMの蓄電池がどのような点で最適なのか、その理由を順に解説します。
太陽光発電をすでに導入済みの家庭
DMMのハイブリッド型蓄電システムは、太陽光発電との連携を前提に設計されたモデルです。
パワーコンディショナーと蓄電池機能が1台に集約されており、機器同士の相性を気にせず導入することができます。
これは新規設置だけでなく、既存の太陽光発電システムとの組み合わせでも、配線や機器の追加工事が最小限で済み、発電した電力を効率よく家庭内で活用できる点がメリットです。
太陽光で発電した電気を日中に使い、余った電力を蓄電池にためて夜間に使用することで、電力会社からの購入電力量を大幅に削減できます。
さらに、停電時には蓄電池の電力を家全体に供給でき、照明・冷蔵庫・エアコンなどを通常通り使えるため、防災面でも大きな安心感があります。
停電時の備えを重視する家庭
DMMの蓄電池は、エアコンやIHクッキングヒーター、エコキュートなどの200V機器にも対応しています。
ハイブリッド型蓄電システムには5kWh・10kWh・15kWhの容量があり、たとえば15kWhタイプであれば、一般家庭が1~2日程度の停電に耐えられる電力量に相当します。
さらに、残量設定機能を使えば、非常時のためにあらかじめ電力を一定量残しておくことも可能です。
急な停電でも電力が尽きるリスクを減らし、災害時にも普段に近い生活を維持できます。
在宅勤務や在宅医療機器の利用がある家庭にとっても、安心材料となります。
コストパフォーマンスを重視する家庭
DMMの蓄電池は、AIによる自動制御機能を省くことで、毎月のランニングコストが発生しないような設計になっています。
つまり、設置時に本体購入費や工事費などの導入費用はかかりますが、その後は毎月のシステム使用料や通信料などの追加費用は発生しないということです。
そのため、「導入費用だけで完結させたい」「長期的な維持費を抑えたい」という家庭に向いています。
節電・売電・バックアップなど、日常使いに必要十分な運転モードを備えており、コストと性能のバランスが取れています。
将来的に蓄電池の拡張を考える家庭
DMMのハイブリッド型蓄電池は、5kWh・10kWh・15kWhの3つの容量から選択することができ、後から5kWh単位で蓄電モジュールを30kWhまで増設することが可能です。
容量の拡張には、期限や上限がないため、家族の増加やライフスタイルの変化によって電気の使用量が増えた場合も柔軟に対応することできます。
さらに、蓄電池本体は業界最小クラスの薄型設計で、設置スペースが限られた家庭でも置き場所を選びません。
屋内外どちらにも対応できるため、都市部の狭小住宅から郊外の戸建てまで幅広く導入可能です。
DMMの蓄電池は「価格・使いやすさ」のバランスを重視する家庭におすすめ!
この記事では、DMMの蓄電池の特徴や製品ラインナップ、メリット・デメリット、ユーザーの口コミ・評判、どんな家庭におすすめなのかなどを詳しく紹介しました。
DMMの蓄電池は、価格と使いやすさのバランスを重視する家庭に向いていますが、他にも安くて良い蓄電池がある可能性や、DMMよりも最適な蓄電池がある可能性があります。
実際に蓄電池の購入を検討する場合は、複数の業者から最適な蓄電池の提案・見積もりを入手したうえで比較・検討するのがおすすめです。
タイナビ蓄電池では、最大5社に無料の提案・見積もりを依頼することができます。
予算とライフスタイルに合った蓄電池を選定したいという方は、ぜひお試し下さい。


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