テスラの蓄電池「パワーウォール」

アメリカを代表する電気自動車メーカーのテスラ(テスラ・モーターズ)。

自動車メーカーのイメージがあるテスラですが、実は家庭用蓄電池を販売していることをご存知でしょうか。

厳密に言えば、テスラのバッテリー部門と、2016年に買収したソーラシティが統合する形で設立されたテスラエナジーが開発と販売を行っています。

2019年10月15日に日本で突如として家庭用蓄電池『パワーウォール』の販売を開始し、その性能と価格の安さで一躍話題となりました。

現在日本では『パワーウォール2』が販売されています。

日本では、オムロン、ニチコン、スマートスターといった家庭用蓄電池メーカーが人気ですが、テスラの家庭用蓄電池の性能や価格、人気はどうなのでしょうか。

今回は、そんなテスラの家庭用蓄電池『パワーウォール』の性能や価格などについて、他社製品と比較しながら詳しく解説いたします。

テスラの『パワーウォール』が他社製品と比べてどんな点が優れているのか、日本での利用メリットはあるのか、などを深掘りしていきます。

2016年にソーラシティを買収し、テスラのバッテリー部門と統合する形でテスラエナジーを設立。

テスラエナジーでは、家庭用蓄電池の開発にも力を入れており、2019年10月15日に日本で蓄電池「パワーウォール」の発売を開始して話題となりました。

※この記事は、テスラの蓄電池に関する解説記事です。広告ではございません。タイナビおよびタイナビ蓄電池では、商品情報や販売状況に関する質問は一切受付けておりませんのでご了承ください。

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テスラの蓄電池『パワーウォール』の性能・価格

現在テスラが販売しているのは、最初に販売された『パワーウォール』ではなく、バージョンアップした『パワーウォール2』です。

また、2025年以降には既に米国で販売開始されている『パワーウォール3』も日本で販売予定となっています。

『パワーウォール2』と『パワーウォール3』の性能や仕様を比較すると次の通りです。

名称パワーウォール2パワーウォール3(未発売)
容量13.5kWh13.5kWh
出力5kW11.5kW
大きさ高さ:1,150mm
幅:755mm
奥行:155mm
高さ:1,010mm
幅:600mm
奥行:193mm
重さ114kg130kg
パワコン単機能型ハイブリッド型
価格1,290,000円(税抜)未発表

容量はどちらも13.5kWhですが、『パワーウォール3』では、出力が5kWから11.5kWに変更されており、単機能型からハイブリッド型に仕様変更されています。

昨今の家庭用蓄電池の主流はパワーコンディショナが内臓された「ハイブリッド型」や「全負荷型」となっているので、時代の流れを組んだ仕様変更が行われたと言えるでしょう。

その分大きく、重さも114kgから130kgと重くなっています。

他メーカーの同価格帯の蓄電池と比較

テスラ『パワーウォール2』を、国内の同じ価格帯の家庭用蓄電池の性能や価格と比較してみましょう。

名称テスラ
パワーウォール2
パナソニック
LJB1335
ニチコン
ESS-T3L1
ダイヤゼブラ電機
EIBS7
定格容量13.5kWh3.5kWh9.9kWh7.04kWh
実効容量--8.6kWh6.2kWh
定格出力5㎾通常時5.5kW
停電時2.0kW
停電時5.0kW5.5kW
大きさ
(mm)
W753×H1150×D147W480×H660×D139W540×H418×D230W580×D370×H1070
重さ114㎏約46kg55kg130kg
保証期間10年間10年間
(有償15年)
15年間15年間
価格
(定価)
129万円
(税抜)
204万円120万円
(税抜)
170万円
kWh
当たりの価格
(定価)
9.6万円/kWh58.3円/kWh12.1円/kWh24.1円/kWh

比較したのは、定格容量が3.5kW~13.5kWhの国内4機種ですが、その中では『パワーウォール2』が最大容量の13.5kWhとなっています。

また、価格120万円~204万円までの4機種の中では、『パワーウォール2』は2番目に安い機種となっていますが、最安機種の定格容量は9.9kWhしかありません。

価格を定格容量のkWh当たりで比較すると『パワーウォール2』は9.6万円/kWhとなっており、他社を圧倒する低価格であることが分かります。

ニチコンのESS-T3L1もコスパがよいモデルとして国内で人気となっていますが、kWh当たりの価格が12.1円/kWhと安さではテスラに及びません。

一体なぜこんなに大容量であるのにもかかわらず安い価格なのでしょうか。

テスラの蓄電池『パワーウォール』の特徴・導入メリット

テスラ『パワーウォール』の特徴は主に次の8つです。

  • 「直販モデル」による低価格
  • 大容量
  • 重塩害対応
  • おしゃれで洗練されたデザイン
  • 全負荷型
  • ソフトウェア自動更新
  • 高い拡張性
  • 専用アプリ

どのような特徴・導入メリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。

「直販モデル」による低価格

テスラでは蓄電池を直販モデルという販売方法で販売しています。

直販モデルとは、販売元と消費者の間に卸業者などを通さない販売方法で、最大のメリットは、余計な中間マージンを発生させずにより低価格で消費者に製品を提供できることです。

直販モデルは、パソコン業界ではDellが採用していますし、通販業界ではAmazonが採用しており、品質を落とすことなく低価格を実現している点で、消費者から高い評価を得ています。

テスラが「パワーウォール」を、蓄電容量13.5kWhという高容量でありながら129万円(税抜)という低価格で販売している大きな理由の一つに、この直販モデルを採用していることが挙げられます。

大容量

テスラ「パワーウォール」の蓄電容量は13.5kWhです。

一般的な4人家族が1日に消費する電気使用量は13.1kWh/日と言われているので、ほぼこれに相当する蓄電容量を持っています。

つまり、停電時にはほぼ通常と同じような電気の使い方で丸1日賄える容量ということです。

無駄を抑えて必要最小限の電気しか使わないと考えれば、2日以上の電力を賄える可能性もあります。

一般的に流通している家庭用蓄電池の多くは7kWh〜12kWhのものが多いので、13.5kWhは国内で流通しているモノと比べても大容量であると言えるでしょう。

重塩害対応

テスラの『パワーウォール』は重塩害対策を行っているため、海に近い地域でも使用できます。

重塩害対応の塗装がされているため、蓄電池を屋内設置する必要がなく、直接潮風が当たらない場所であれば屋外設置が可能です。

おしゃれで洗練されたデザイン

テスラ『パワーウォール』はテスラらしい、シンプルで洗練された近未来的なデザインが特徴です。

シンプルなので、日本の様々な住宅にもマッチしやすいのも魅力と言えるでしょう。

全負荷型

蓄電池は、停電時の電気供給の方法によって、特定負荷型と全負荷型に分けることができます。

特定負荷型は、停電時に特定の部屋に100V電源のみを供給するもので、従来はこの方式が主流でした。

しかし、最近では停電時にすべての部屋に100V電源と200V電源を供給できる全負荷型が増えており、市場シェアは全負荷型がメインとなっています。

テスラ『パワーウォール』も全負荷型となっています。

ソフトウェア自動更新

テスラ『パワーウォール』の本体に内蔵されているソフトウェアは、自動更新されます。

設置後もインターネットに接続されてさえいれば、常に最新の状態にアップデートされるため、特に更新の手間なく最新の状態を維持することができます。

高い拡張性

テスラ『パワーウォール』は、専用ブラケットを使って複数台連結することができます。

最大10台まで拡張することができるので、家庭用蓄電池としてだけではなく、中小規模の商業用などにも利用が可能です。

専用アプリ

テスラ『パワーウォール』の、残容量の確認や運転モードの変更などの操作はスマートフォンの専用アプリ『Tesla app』で行うことができるのも魅力の1つと言えるでしょう。

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テスラの蓄電池を導入するデメリットや注意点

テスラの『パワーウォール』は、元々米国仕様で誕生した家庭用蓄電池です。

そのため100%日本での使用を想定して作られていないため、海外メーカーならではのデメリットも存在します。

テスラの『パワーウォール』を日本で利用するにあたって、デメリットとなるのは主に以下のような項目でしょう。

  • JET認証を取得していない
  • ECHONET Liteに対応していない
  • 補助金の対象外となるケースがある
  • 太陽光発電をすでに導入している場合、保証が適用できない可能性がある
  • ダブル発電の蓄電池なので売電価格が減額される
  • 販売や施工ができる会社が限られる
  • 木造住宅への設置の際に補強工事が必要になる
  • リモート制御にはネット環境が必要

それぞれ詳しく見ていきましょう。

JET認証を取得していない

テスラ「パワーウォール」は、世界各国をターゲットとして開発されているので、日本国内の電気機器の認証基準であるJET認証を取得していません。

しかし、国内の各電力会社との間で系統連系に関する承認は得られているため、設置することはできます。

電力会社の電気を貯めて使ったり、蓄電池に貯めた電気を売電したりもできるので、実用上の問題はありません。

ECHONET Liteに対応していない

テスラ「パワーウォール」はECHONET Liteに対応していません。

ECHONET Liteとは、エコーネットコンソーシアムが策定した通信プロトコルで、異なるメーカーの家電機器を接続して遠隔制御やモニタリングをすることができるものです。

国際規格にも認定されており、2012年2月には経済産業省に日本国内でのスマートメーターとHEMSを繋ぐ標準プロトコルとして認定されました。

補助金の対象外となるケースがある

テスラ「パワーウォール」はJET認証を取得していませんが、電力会社との系統連系の承認は得られているので実用上は問題ありません。

しかし、国や自治体の補助金の条件に『JET認証を受けていること』が含まれていることがあるため、その場合は補助金を受けることができませんので注意が必要です。

太陽光発電をすでに導入している場合、保証が適用できない可能性がある

すでに太陽光発電を導入している住宅に、テスラの「パワーウォール」を追加導入する場合、太陽光発電メーカーの保証内容によっては外資系メーカーの家庭用蓄電池を導入すると保証が適用できなくなる可能性があります。

この点については導入する前に、必ず確認するようにしてください。

ブル発電の蓄電池なので売電価格が減額される

テスラ『パワーウォール』は、太陽光パネルで発電しているときでも蓄電池の電気が使用できるような仕様になっています。

つまり、太陽光発電の電気と蓄電池に貯めた電気を同時に売電することができるのです。

このように太陽光発電と蓄電池による売電をダブル発電と呼びますが、これに該当してしまうと売電価格が減額されてしまうのです。

ただでさえ売電価格は2012年より大幅に下がっているのに、さらに下がってしまうのは大きなデメリットと言えそうです。

なお、ダブル発電になる創エネ機器としては、エネファーム(燃料電池)、エコウィル(家庭用ガスコージェネレーションシステム)、蓄電池、電気自動車(EV)が含まれます。

販売や施工ができる会社が限られる

テスラ『パワーウォール』は2019年に日本で販売開始された新しいモデルであり、まだ日本ではそこまで多く流通していません。

また施工できるのはテスラから販売や施工の認定を受けている会社のみであり、数が限られています。

認定施工会社は徐々に増加していますが、設置する地域によっては施工できる会社が少ないせいで、施工に時間がかかったりすることがあるかもしれません。

木造住宅への設置の際に補強工事が必要になる

テスラ『パワーウォール』の設置方式は、床置きまたは壁掛けとなっています。

日本の住宅は木造が多いため、『パワーウォール』を壁掛け設置する場合は補強工事が必要になる場合があり、その分工事費が高くなりますので注意が必要です。

リモート制御にはネット環境が必要

テスラ『パワーウォール』は、スマートフォンの専用アプリ「Tesla app」を使って蓄電状態や家庭内の電気の使用状況などをリアルタイムでモニターできます。

また、必要に応じて「パワーウォール」からの電気供給量を調整することもできます。

このようにアプリでリモート制御をするためには、インターネットに接続できる環境が必要不可欠です。

テスラの蓄電池『パワーウォール』はこんな人におすすめ!

テスラの蓄電池『パワーウォール』は、日本での使用を想定して作られていないことや、2019年に販売された比較的新しいメーカーであることから、日本で使用するのにはまだ様々な制約があります。

一方で大容量で国内メーカーを圧倒する低価格や、見た目のデザインのスタイリッシュさは魅力と言えるでしょう。

そんな一長一短あるテスラの『パワーウォール』の導入の検討をおすすめできるのは次のような方です。

  • 単機能で大容量の蓄電池を探している方
  • テスラ車に乗っている方
  • 卒FITのタイミングの方
  • デザイン性重視の方
  • 災害時の備えを重視して蓄電池導入を検討している方

単機能で大容量の蓄電池を探している方

テスラが現在販売している『パワーウォール2』は単機能型の蓄電池なので、太陽光発電システムのパワコンと蓄電池のパワコンが別々になります。

すでに太陽光発電システムを設置済の方が、後付けで蓄電池を設置したい場合には適していると言えます。

テスラ車に乗っている方

テスラ『パワーウォール』は、テスラの電気自動車への充電にも対応しています。

同じメーカーが開発している商品なので相性もよく、スムーズに太陽光発電システムで発電した電気をテスラ車に充電することができます。

ただし、『パワーウォール』からの直接の充電はできない点に注意が必要です。

電気自動車への充電を行うには分電盤の設置が必要になります。

卒FITのタイミングの方

テスラ『パワーウォール』の導入時期としておすすめなのが、卒FITのタイミングです。

卒FITのタイミングでパワーウォールを導入すると、太陽光発電システムで発電した電気を蓄電しておくことができ自家消費率を上げることができます。

これによって、電力会社から購入する電力量を減らし、売電価格の減少分を補うことが可能です。

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デザイン性重視の方

テスラ『パワーウォール』は、白を基調としたシンプルなデザインとなっています。

住宅や住宅設備のデザインにこだわりのある方におすすめです。

災害時の備えを重視して蓄電池導入を検討している方

テスラ「パワーウォール」は、13.5kWhという大容量の家庭用蓄電池です。

万一災害等で停電になった場合でも、3人〜4人家族が普通に電気を使うことができるほどの電気を貯めておくことができます。

災害時の長期の停電に備えたい方におすすめです。

テスラの蓄電池『パワーウォール』はこんな人には不向き

テスラの『パワーウォール』は、次のような方々には不向きと考えられます。

  • テスラの蓄電池が補助金対象外の自治体にお住まいの方
  • 売電を重視している方
  • 木造住宅にお住まいの方

テスラの蓄電池が補助金対象外の自治体にお住まいの方

テスラ『パワーウォール』はJET認証を取得していないため、自治体によっては補助金の対象外となってしまうことがあります。

補助金を利用して家庭用蓄電池を導入しようと考えている方で、テスラの『パワーウォール』が補助金の対象外の自治体にお住まいの方にはおすすめできません。

売電を重視している方

テスラ『パワーウォール』はダブル発電の家庭用蓄電池に該当するため、売電価格が下がってしまいます。

そのため、売電による収入を重視している方にはおすすめできません。

木造住宅にお住まいの方

テスラ『パワーウォール』の設置方法は、床置きまたは壁掛けとなっています。

もし木造住宅にお住まいの方で、設置スペースの関係などから『パワーウォール』を壁掛け設置しなければならないような場合はおすすめできません。

設置部分の補強工事が必要となり、その分工事費が高くなってしまうからです。

テスラの蓄電池はどこで買える?

テスラ『パワーウォール』は、テスラの認定販売施工会社から購入することができます。

また、最近では家電量販店のヤマダデンキの店舗でも購入することができるようになるなど、取り扱う店舗数も徐々に増えてきています。

テスラの蓄電池『パワーウォール』を安く購入するには?

テスラ『パワーウォール』は、直販モデルの採用により高性能でありながら国内メーカーをもしのぐ低価格を実現しています。

そのまま購入しても安いのですが、さらに安く購入するためには次のような方法を検討しましょう。

  • 一括見積もりを利用
  • 太陽光発電とのセット購入
  • 補助金の活用

それぞれの方法について詳しく解説します。

一括見積もりを利用

テスラ『パワーウォール』が購入できるのはテスラの認定販売施工会社ですが、会社によって工事費などに違いがあります。

一括見積もりが無料で依頼できるサイトがあるので、利用して見積もり比較をして安いところを探すようにしましょう。

太陽光発電とのセット購入

テスラ『パワーウォール』を安く購入するためには、家庭用太陽光発電とのセット購入も有効です。

当然ながらトータルの初期費用は大きくなりますが、セット割引を受けられる可能性があるため、蓄電池の購入費用がその分割安になります。

補助金の活用

テスラ『パワーウォール』はJET認証を取得していないため補助金対象外とされることも多いのですが、対象となる補助金を活用すれば、その分安く導入が可能です。

テスラ『パワーウォール』が補助金の対象かどうかは自治体によって異なりますので、お住まいの自治体の補助金制度を調べてみましょう。

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テスラの蓄電池の最新動向

テスラが現在販売しているのは『パワーウォール2』ですが、2025年には後継機種である『パワーウォール3』の日本販売が予定されています。

また、テスラの家庭用蓄電池を取り扱う販売店や施工店も徐々に増えてきているので、テスラの『パワーウォール』の導入を検討されている方は、最新動向などもくまなくチェックしておきましょう。

今後も新しい動きがあれば、随時更新していく予定です。

ヤマダデンキがテスラの蓄電池を発売(家電量販店初)

家電量販店大手のヤマダデンキでは、沖縄県内を除く日本全国の店舗でテスラ『パワーウォール』の販売を開始しました。

家電量販店でテスラの『パワーウォール』を取り扱うのは国内初とのこと。

設置工事は認定販売施工会社のアルシスが行ないます。

世界一の生産工場「ギガファクトリー」でパナソニックと提携して生産

テスラは、2014年6月に、アメリカネバダ州スパークス郊外にリチウムイオン電池の生産工場「ギガファクトリー」を建設。

ギガファクトリーは約17万6500平方メートルもの面積を誇り、大量生産可能な敷地を有しています。

さらにパナソニックと提携し、2017年1月からリチウムイオン蓄電池の量産を開始。

その過程には、トップレベルの変換効率を持つ「HIT太陽電池(※英語で「Heterojunction with Intrinsic Thin-layer」といい、最高レベルの高効率性を持つ太陽電池でのこと)」のセル製造技術が駆使されています。

2018年、ギガファクトリー1におけるバッテリー生産は年間でおおよそ20GWhに達し、世界最大のバッテリー生産工場となっています。

今後、生産量が増えるにしたがってリチウムイオン電池のセル生産コストも段階的に低下し、テスラが販売する蓄電池製品の値段も段階的に下げられていくでしょう。

リチウムイオン電池を大量生産するためには、設備投資できる資金と生産の技術が必要です。それを考慮すると、テスラのような高い技術力を誇る電気自動車メーカーは、リチウムイオン電池を生産するには最適といえるでしょう。

もともと、テスラはアメリカにある太陽電池ベンチャーの「シレボ社」と提携し、シレボの技術を使用し電池を製造する予定でした。また、それにより1,500人ほどの雇用も生み出す予定となっていました。

しかし、実際には雇用は500人ほどに留まり、シレボ社の技術製造も上手くいきませんでした。

その代わりとしてパナソニックのHITを使うことになり、パナソニックとの提携が実現したのです。

パナソニックとしても、海外拠点が出来るという点でメリットのある提携と言えるでしょう。

テスラの家庭用蓄電池も含めて、最適な1台を見つけよう!

蓄電池のメーカー

テスラ『パワーウォール』は、様々な制約はあるものの、国内メーカーの蓄電池にはない魅力を持った製品と言えるでしょう。

大容量かつ低価格で、スマートフォンのアプリで制御や管理ができる洗練された家庭用蓄電池です。

すでに太陽光発電を導入済の方も、これから導入しようと考えている方も、自宅に最適な蓄電池選びの際は、テスラの『パワーウォール』も含めて比較検討してみましょう。