カネカの蓄電池

蓄電池で電気を賢く使うために購入する場合、いざ製品を選ぶときには、どれを買うべきか迷うこともあります。

「すぐに壊れる蓄電池では、いざというときに役に立たないのではないか」「寒冷地に住んでいるが屋外に設置して大丈夫か」といった不安はないでしょうか。

そのような悩みを解決してくれる蓄電池として、カネカの蓄電池を紹介します。カネカは、太陽光パネルと組み合わせても使える蓄電池を製造し、販売しているメーカーです。その独自の蓄電システムによって、効率的な電力使用が可能になりました。

今回は、カネカの蓄電池の特徴や性能を紹介していきます。

太陽光パネルや省エネ機器で定評があるカネカ

株式会社カネカは、大阪と東京に本社を置く化学メーカーです。住宅の省エネ化や快適な住空間を目指し、太陽光発電や蓄電システム、断熱関連の製品を提供してきました。

住宅用蓄電システムとしては、「KNK55228ASYS-NA」を開発しています。国内向けに販売している商品として、グループ会社である「カネカソーラー販売会社」を通じて販売されています。

カネカの太陽光パネルは、周囲の景観と調和する見た目の美しさや、品質、施工技術の高さで定評を得てきました。住宅のエネルギー事情を熟知しているカネカの蓄電池は、電気の有効活用と節約につながる製品として見逃すことができません。

研究開発に力を入れながら、厳しい性能試験もクリアしている製品なので、安心して利用できることでしょう。

カネカの住宅用蓄電システム「KNK55228ASYS-NA」の特徴と性能

カネカが開発・販売している住宅用蓄電システム、「KNK55228ASYS-NA」の特徴や性能、このシステムがおすすめなのはどのような人なのか、製品をよりよく活用するために、詳しく紹介します。

自動給電モード搭載で突然の停電にも対応

住宅用蓄電システム「KNK55228ASYS-NA」には、停電時に自動的に蓄電池から給電できる自動給電モードがあります。事前に指定し設定しておいた電化製品に対して、停電時に自動的に電力が供給されます。

冷蔵庫や照明に電力を供給できるので、突然の停電にも困ることはありません。たとえば、停電が起きたときに外出していても、冷蔵庫の食品が傷む心配もありません。

急に照明が消えて暗くなることもないので、暗い中で懐中電灯を探し回りケガをするなどのリスクも避けられます。

使うと便利なモードがあるので、それぞれの仕組みを知っておきましょう。

  • 経済優先モード:太陽光で発電した電力で家庭内の電気をまかない、余った分を売電する仕組みです。
  • 環境優先モード:太陽光で発電した電力を家庭内で使い、余った分は蓄電するので無駄がありません。
  • 蓄電優先モード:太陽光や買電によって蓄電池を常にフル充電の状態に保つことができ、災害時などの停電時にも対応できます。

また、使用温度範囲がマイナス20°C~プラス40°Cまでと広範囲なので、低温の条件下でも充放電が可能です。そのため、寒冷地でも低温で停止することがありません。

製品の寿命が10年以上と長く、丈夫な機種をお求めの方に向いている機種と言えるでしょう。

カネカの住宅用蓄電システムはどんな人におすすめ?

おすすめ

カネカの住宅用蓄電システム「KNK55228ASYS-NA」は、太陽光発電をすでに設置している人、またはこれから設置する人にもおすすめです。太陽光発電との組み合わせで、電気代節約や省エネを目指すことができるでしょう。

また、蓄電ユニットを屋外に設置したい人にもおすすめです。耐久性の高い製品なので、屋外に安心して設置でき、屋内に蓄電池用のスペースを確保する必要もありません。低温で使用することも可能なので、寒冷地で蓄電システムを使いたい人にもおすすめできます。

カネカの住宅用蓄電システムの価格とスペック

カネカの家庭用蓄電池の価格とスペックを、以下の表にまとめました。購入する際の参考にしてください。

製品KNK55228ASYSーNA
価格オープン価格
蓄電容量6.25kWh
保証期間15年(SIIに登録された年数)
寿命10年以上

蓄電池を充電する時間は、5時間程度が目安となります。製品価格は販売店によって異なるため、業者ごとに確認する必要があるでしょう。

製品には、メーカーが独自開発した長寿命のリチウムイオン電池を使用しています。電池の構成や製造方法に改良を加え、放充電時のガス発生を抑えることが可能になりました。そのため、約3600回の充放電を繰り返しても、約95%の蓄電容量を維持できます。(メーカーが室温25度で行った自社実験での値。)

カネカの蓄電池のメリット・デメリット

メリットデメリット

どのような製品にも長所と短所はあるものです。カネカの蓄電池購入を検討するために、製品の持つメリットとデメリットを把握しておきましょう。

メリット

カネカの蓄電池の大きなメリットとして、3つのモードで電気の使い方をコントロールできる点は見逃せません。この機能は売電を優先したい人にも、省エネを優先したい人にも適しています。

また、蓄電池の品質を低下させる原因となる、充放電時のガスの抑制が実現したことで、長寿命、長期間の使用、低温時の使用が可能になりました。

さらに、カネカが販売している太陽光発電や断熱材などと組み合わせるなら、エネルギーの収支をゼロに近づけるというメリットも得られます。

事前に機器を指定すると停電した際に電気の供給を自動で切り替えることもできます。面倒な操作の必要がなく、災害時などの非常時でも普段通りに近い生活を維持できるでしょう。

デメリット

製品価格はオープン価格となっているため、すぐには相場が分かりません。購入を検討する場合、見積りを入手する必要がある点は、手間がかかるためデメリットと考えられます。

また、屋外専用の製品なので、屋外に蓄電池を設置するスペースが必要です。敷地が狭い場合は、スペースの確保が難しいケースもあるでしょう。太陽光発電を設置していない場合には、同時に購入すると初期費用が高くなることも予想されます。

カネカの蓄電システムを安く設置する方法

カネカの蓄電システムには、太陽光発電との連携や省エネの機能があり、効率的に電気を使いたい人に向いています。また、停電時に備えてフル充電しておく機能や、自動切り替えの機能もあるので災害時にも安心です。

一方で、設置費用は販売店によって差があります。複数の販売店からの見積りを得て、リーズナブルでサービスのよい業者を見つけなければなりません。

タイナビ蓄電池の一括見積りを利用し、各社の価格を比較検討すれば、蓄電システムをより安く設置できることでしょう。