長州産業の蓄電池

長州産業は、太陽光発電で国内No1シェアを誇る蓄電池メーカーです。

蓄電池の導入を検討するにあたって、長州産業の名前を目にする機会が多いため、「メーカー名はよく目にするけど、一体どんな蓄電池を販売しているんだろう」「価格や評判はどうなの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、長州産業の蓄電池の概要や販売製品、口コミ・評判などを詳しく解説します。

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日本の代表的蓄電池メーカー長州産業

長州産業

長州産業は、山口県山陽小野田市に本社をおく、環境・エネルギー機器などの製造と販売を中心に事業展開するメーカーです。

1980年に給湯器メーカーとして設立されました。

現在では、環境・エネルギー機器の他に、真空・メカトロ機器事業や新エネルギー事業、地域創生事業など、新たな分野での事業展開も試みています。

きめ細かなアフターフォローなども含めて、長く安心して利用できる蓄電池を提供しているメーカーです。

タイナビでもトップクラスの人気蓄電池メーカー

日本では大手から中小にいたるまで、色々なメーカーが蓄電池を販売していますが、中でも長州産業の蓄電池はトップクラスのシェアを誇っています。

タイナビが実施した2023年のアンケート調査によると、長州産業の蓄電池のシェア率はニチコンを抑えてトップでした。

現状、日本の蓄電池シェア率はニチコンと長州産業が二分していると言っても良いでしょう。

蓄電池メーカーアンケート

長州産業の家庭用蓄電池の特徴

長州産業の家庭用蓄電池の特徴は、4つあります。

  • 国内の太陽光発電シェアNO1のメーカー
  • 全方位のニーズを満足するラインナップの豊富さ
  • 長寿命・高耐久性
  • 保証期間の長さ(15年〜)

それぞれ詳しく解説します。

国内の太陽光発電シェアNO1のメーカー

長州産業は太陽光パネル製造で国内トップクラスの技術力を有し、住宅用太陽光市場ではパナソニック・シャープに次ぐ国内シェア3位(2020年度の実績)を保持しています。

長州産業の製品の強みは太陽光発電との親和性の高さです。

自社製の太陽光パネルを国内で製造しており、蓄電池とセットで導入しやすいため、「それぞれ別のメーカーを検討するのが面倒」「同じメーカーで揃えたい」という方にも支持されています。

全方位のニーズを満足するラインナップの豊富さ

長州産業の蓄電池システムは、住宅の規模や生活スタイルに合わせたラインナップを展開しています。

主力の「Smart PV multi」シリーズは、以下の3つのタイプに分かれます。

全負荷対応型
ハイブリッド蓄電システム
・太陽発電と蓄電池をを1台のパワーコンディショナでコントロールする
・停電時も家全体に電気を供給する
ハイブリッド蓄電システム ・太陽発電と蓄電池をを1台のパワーコンディショナでコントロールする
・停電時は特定の部屋などに電気を供給する
単機能蓄電システム・既設の太陽光発電用のパワーコンディショナを活かしながら蓄電池機能を導入

狭いスペースに設置するコンパクトタイプから、大家族やオール電化住宅向けの大容量モデルまで、容量バリエーションが幅広く揃っています。

屋外設置を前提とした防塵防水仕様のラインナップでは、海沿いの地域でも錆に強い専用モデルの選択が可能です。

さらに、既存の太陽光発電システムに後付けしやすい製品、将来的に容量を拡張することを見据えたモジュール式の製品も用意されているのが特徴です。

長州産業の蓄電池のメリットは、家族構成の変化や地域特性に応じて必要な機能だけを組み合わせられる点です。

たとえば、省スペース重視なら屋外専用の小型モデル、災害対策を優先するなら全負荷対応型など、予算と目的に応じた最適モデルを選べます。

新築戸建てからリフォーム案件までさまざまなニーズに対応可能です。

長寿命・高耐久性

長州産業の蓄電池は、長く安心して使い続けられる設計が特徴です。

電池の寿命を左右する温度管理に独自技術を採用しているため、夏の猛暑や冬の厳しい寒さでも安定した稼働を実現できます。

また、雨やほこりから内部を守る防塵防水仕様に加え、海岸近くの塩害地域でも使用できる専用タイプを用意。

過酷な環境でも安定した性能を発揮することができます。

また、長州産業の蓄電池が長持ちする理由は、「リン酸鉄リチウム電池」を採用しているからです。

「リチウムイオン電池」を採用しているメーカーは充放電サイクル数が4,000〜6,000サイクルですが、リン酸鉄リチウム電池の場合は約12,000回とされています。

充放電サイクル数が多ければ多いほど長寿命なので、リチウムイオン電池を採用した蓄電池よりも2倍長持ちするということです。

単純計算すると1日1サイクル使用した場合は約33年持つことになります。

充放電を自動的に制御する機能も備わっており、シーンごとに最適なモードになるため、電気を効率的に使用することが可能です。

このように、過酷な環境に強く、寿命が長いことから長期使用での信頼性がきわめて高い蓄電池です。

保証期間の長さ(15年〜)

長州産業の蓄電池は、業界トップクラスの長期保証が特徴です。

機器保証は15年または20年から選択でき、容量保証は15年または20年で6割を下回った場合が対象です。

他社の保証期間は10〜15年が主流なので、誰もが安心して使用できるメーカーといえるでしょう。

充電容量の低下や経年劣化による性能低下をカバーしている点は大きな魅力です。

ただし、モジュール出力の保証を受けるには、以下を満たす必要があります。

  • 電力会社との電力受給開始日から10年以内で、JIS規格による公称最大出力が81%未満
  • 電力会社との電力受給開始日から11年〜25年以内で、JIS規格による公称最大出力72%未満

保証対象は太陽光パネルの稼働年数によって異なるため、注意が必要です。

参考元:長州産業カタログページ

また、発電量が規定値を下回っていないか、日ごろから確認しましょう。

長州産業の家庭用蓄電池の価格と保証期間

長州産業の家庭用蓄電池の価格と保証期間は、以下のとおりです。

蓄電池容量型式希望小売価格保証期間
6.3kWhCB-P63M05A(Smart PV Multi)2,963,400円15年
6.5kWhCB-LMP65A(Smart PV Multi)2,963,400円15年
9.8kWhCB-LMP98A(Smart PV Multi)3,602,500円15年
12.7kWhCB-P127M05A(Smart PV Multi)5,025,900円15年
16.4kWhCB-LMP164A(Smart PV Multi)6,067,600円15年
7.04kWhCB-H55T07A1(Smart PV plus)3,102,000円15年
14.08kWh
(7.04kWh×2台)
CB-H55T14A1(Smart PV plus)5,566,000円15年
7.04kWhCB-H99T07A1(Smart PV plus)3,322,000円15年
14.08kWh
(7.04kWh×2台)
CB-H99T14A1(Smart PV plus)5,786,000円15年
6.3kWhCB-E63HS1(Smart PV EVO)3,507,900円15年
12.6kWhCB-E126HS1(Smart PV EVO)5,862,000円15年

長州産業の蓄電池は、全てのモデルに15年の保証が標準で付帯されます。

急な故障にも無償で対応してもらえるので安心です。

価格の高さが唯一のデメリット

長州産業の蓄電池は、国内生産にこだわった高品質と15年保証が特徴です。

しかし、他社製品と比較すると価格が高い傾向にあります。

たとえば、主力機種「Smart PV multi」の16.4kWhモデルは600万円ほどと、同容量の他社製品(450万円前後)より割高です。

OEM供給元のオムロンやダイヤゼブラ電機ブランドで同性能の製品を購入した場合、2割ほど安くなるケースがあります。

価格高の要因は、国内工場での一貫生産による品質管理コストと、災害対策機能(全負荷対応・塩害仕様)の標準装備です。

ただし、補助金を活用すれば実質負担を軽減できます。

DER補助金の対象機種として登録されているため、最大で購入費用の1/3程度が還元されます。

長州産業の家庭用蓄電池のラインナップ

長州産業の家庭用蓄電池のラインナップは、2つあります。

  • Smart PV multi(スマートPVマルチ)
  • Smart PV plus(スマートPVプラス)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

Smart PV multi(スマートPVマルチ)

Smart PV multiには、以下のようなラインナップがあります。

  • 6.5kWh
  • 9.8kWh
  • 16.4kWh
  • 6.3kWh(屋外設置)
  • 12.7kWh(屋外設置)

ここからは、それぞれの容量について特徴を紹介します。

6.5kWh

6.5kWhは長州産業の基本モデルで、2〜3人世帯向けのスタンダード容量です。

屋内外対応のコンパクト設計が特徴で、狭いスペースでも設置できます。

太陽光発電との連携に特化した「ハイブリッド全負荷型」が主力で、停電時でも冷蔵庫・照明・通信機器の長時間稼働が可能です。

価格相場は180万円ほど(補助金適用後)で、とくに新築戸建てや省エネリフォーム案件での採用率が高い傾向にあります。

AIが天候予測に基づき充放電を最適化する「Smart Monitor」を搭載しているため、月間消費電力200〜300kWhの家庭で効果を発揮します。

塩害対策が必要な地域では、専用タイプの選択が可能です。

EV連携機能は非対応ですが、将来的な容量拡張を見据えたモジュール式設計が採用されています。

また、短期間で施工できるため、既存住宅への後付け設置でも大掛かりな改修は不要です。

9.8kWh

9.8kWhは3〜4人世帯向けの中容量モデルで、月間消費電力420kWh前後の家庭に最適です。

全負荷対応タイプは、停電時にエアコン・IH調理器・給湯器を同時使用できます。

塩害対応タイプも用意されており、水が直接かかる場所を除けば10年間の性能維持を保証します。

また、屋外壁掛け設置が可能な点が特徴で、隣家付近の住宅でも導入しやすい設計です。

580×1070×459㎜のスリムな本体ながら、リン酸鉄リチウムイオン電池採用で高温環境に強い耐久性を発揮します。

とくに、直射日光が当たりやすい南向き外壁への設置実績が多数あります。

補助金適用後の実質負担額は、180万円ほどが相場です。

ペット飼育世帯に導入すれば、停電時でもエアコンを使用できるため、ペットの熱中症を防げます。

在宅ワークをしている家庭なら、PCと通信機器を同時使用しても電力を安定供給できるでしょう。

16.4kWh

16.4kWhは、5人以上家族やオール電化住宅向けの大容量モデルです。

月間490kWh以上の消費電力に対応し、停電時にはエアコン・冷蔵庫・医療機器を長時間稼働できます。

V2H(Vehicle-to-Home)に対応しており、日産リーフ・アリアと連携すれば、仮想容量システムの構築が可能です。

特筆すべきは3回路分電システムで、生活空間・医療機器・EV充電を個別に管理できます。

太陽光発電の余剰電力は優先的にEV充電に回し、不足時は蓄電池から補給するスマート制御が特徴です。

メーカー希望価格は600万円前後と高額ですが、DER補助金を適用すれば最大で購入価格の1/3まで軽減できます。

ただし、施工には専用の基礎工事が必要です。

6.3kWh(屋外設置)

6.3kWhの屋外設置モデルは省スペースモデルで、681×627×334㎜のスリム設計です。

既存住宅の庭先や物置横など、限られたスペースへの導入に適しています。

リン酸鉄リチウムイオン電池採用で高温環境に強く、真夏日の直射日光下でも安定動作します。

容量は2人世帯向けながら、部分負荷対応で冷蔵庫+照明+スマートフォン充電の長時間維持が可能です。

また、高齢者でも直感的に充放電設定を変更できる「シンプル操作パネル」や、遠隔地に住む家族がスマホアプリで状態を確認できる「見守り機能」が、独居世帯から支持されています。

施工時間は数時間と短いため、既存の太陽光システムへの後付けも簡単です。

12.7kWh(屋外設置)

12.7kWhの屋外設置モデルは、4人世帯以上の電力需要に応える大容量モデルです。

全負荷対応タイプは停電時に200V家電を使用できるほか、エアコン2台+IH調理器+洗濯機の同時稼働を実現し、災害時の生活をサポートします。

防塵や防錆性能にも優れ、塩害地域に対応したモデルも用意されているのが魅力です。

特筆すべきは「双方向給電機能」で、電気自動車と蓄電池の間で電力のやり取りができることです。

太陽光発電が停止する夜間でも、EVから電力を供給できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

施工にはクレーンでの運搬が不要なため、スムーズな導入が実現できる点も評価されています。

Smart PV plus(スマートPVプラス)

Smart PV plusには、以下のようなラインナップがあります。

  • 7.04kWh
  • 14.08kWh

それぞれの容量の特徴は以下の通りです。

7.04kWh

Smart PV plusシリーズに属する7.04kWhモデルは、標準的な家庭の電力需要に最適なバランスを実現しています。

太陽光発電システムとの連携に特化したハイブリッド設計で、昼間に発電した電気を効率的に蓄えつつ、夜間の安価な電力を活用する「ダブル充電」が可能です。

おすすめの家族構成は2〜3人世帯で、月間消費電力300kWh前後の家庭です。

停電時には家中の家電を自動的にバックアップする全負荷対応機能を備え、エアコンや冷蔵庫を同時に稼働させながら、スマートフォンや照明の使用を継続できます。

利便性の高さも特徴で、スマートフォンアプリを通じて充放電状況をリアルタイムでの確認が可能です。

また、音声案内機能が搭載されているため、操作に不慣れな高齢者でも安心して管理できます。

7.04kWhモデルは、既存の太陽光システムに後付けしやすい設計です。

省スペース設置を希望する方から、支持されています。

14.08kWh

大容量を誇るSmart PV plusの14.08kWhモデルは、停電時の長期間稼働と光熱費削減の両立を実現します。

4人以上の家族やオール電化住宅向けで、月間500kWhを超える電力需要に対応可能です。

太陽光発電の余剰電力と夜間電力を最大限に活用する「スマートモード」を搭載し、1日2回の充放電サイクルで実質的な容量を倍増させます。

停電時には、5.5kWの高出力で家中の200V家電(エコキュート・IH調理器など)を使用可能です。

1週間以上の自立運転を想定した設計で、災害時のライフライン維持に強い信頼性を発揮します。

電気自動車との連携オプションを追加すれば、EVのバッテリーを仮想蓄電池として活用できます。

長州産業の蓄電池の最新動向

長州産業は2024年にV2H対応の新製品「SMART PV EVO」をリリースし、太陽光発電・蓄電池・電気自動車の統合管理を実現しました。

従来の複数機器を単一パワーコンディショナで制御する設計により、導入コスト削減と施工効率向上を両立。

EVのバッテリーを仮想蓄電池として活用できる双方向給電機能が特徴で、災害時の電力確保能力を強化しています。

また、DER補助金対象機種として全シリーズが認定され、購入費用の最大1/3が還元される点が支持を集めています。

とくに「Smart PV multi」シリーズは20年保証オプションを追加し、長期運用の安心感をアピール。

他社が10〜15年保証が主流な中、国内メーカー最長クラスの保証期間を選択可能です。

技術開発面では、シリコンウェハーの新製造手法を応用した高効率太陽電池モジュールの研究が加速しています。

従来比50%の低コストで22.5%の変換効率を実現し、蓄電池との連携時における発電量向上に貢献しています。

長州産業の蓄電池が高くても人気なのは、それだけ性能が良いから!

長州産業の蓄電池は、国内トップクラスの技術力と15年保証に裏打ちされた信頼性が支持されています。

太陽光発電との親和性が高く、停電時でも家中の家電を動かせる「全負荷対応」機能が特徴です。

しかし、高品質のため価格が他社より高い傾向です。

しかし、OEMブランドで同性能の製品を探せば、コストを20%ほど削減できる可能性があります。

相見積もりを行えば、メーカー正規販売店の適正価格を把握し、過剰な利益率を抑えられます。

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