広島ガス住設の卒FIT

住宅用太陽光発電での売電をするなら、できるだけメリットの多い買取サービスを選びたいところですね。

広島ガス住設では、独自の余剰電力買取サービスを行っています。多くの電力会社とは異なり、FIT期間中でも余剰電力の買取を行うサービスです。

この記事では、広島ガス住設が提供している買取サービスについて、特徴や概要などを詳しく解説していきます。

さらに、広島住設へ売電する場合と自家消費する場合では、どちらがお得になるのかを検証するので参考にしてください。

広島ガス住設の余剰電力買取サービスとは

【(A)ガスコンロ+給湯器+床暖房】

  • プラン概要:電力会社へ売電した余剰電力と同量を買い取るサービス
  • 買取価格:10.0円/kWh
  • 特徴:FIT期間中の売電収入にプラスされるためお得

【(B)ガスコンロ+給湯器+暖房器具】

  • プラン概要:ガスコンロと給湯器に加え、床暖器具を設置すると適用となる
  • 買取価格:8.0円/kWh
  • 特徴:買取価格は、Aプランよりも2円/kWh安くなる

【(C)ガスコンロ+給湯器】

  • プラン概要:ガスコンロと給湯器を設置した場合に適用となる
  • 買取価格:6.0円/kWh
  • 特徴:3つのプランのなかで、買取価格がもっとも安い

広島ガス住設の余剰電力買取サービスを詳しく

広島ガス住設の余剰電力買取サービス

広島ガス住設の余剰電力買取サービスには、設置するガス器具の種類によって買取価格が異なる、という特徴があります。

ガスコンロや給湯器、床暖房、そのほかの暖房器具によって買取条件が分かれるので、それぞれのプラン内容について詳しく紹介します。

「ガスコンロ+給湯器+床暖房」を使用した場合に適用となるプランAの特徴・買取条件

広島ガス住設が提供する余剰電力買取サービスの特徴は、FIT制度とダブルで売電できることです。

プランAでは太陽光発電で得た余剰電力を電力会社へ売電し、さらに広島ガス住設への売電が可能になります。

買取単価は10.0円/kWhで、10年間固定されるので見通しを立てやすいでしょう。

プランAの買取条件は以下の通りです。

  • 広島ガス住設で太陽光発電を設置すること
  • 広島ガス住設のLPガスを契約すること
  • ガスコンロ、給湯器、床暖房の3点を設置していること

「ガスコンロ+給湯器+暖房器具」を使用した場合に適用となるプランBの特徴・買取条件

広島ガス住設のプランBも、余剰電力をダブルで売電できます。

契約者が電力会社へ売電した余剰電力量と、同じ量を売電できるシステムです。プランBの買取価格は8.0円/kWhで、買取期間は10年間固定されます。

買取料金の計算は毎年2回行われ、半年ごとに集計して翌月に振込まれます。

プランBの買取条件は以下の通りです。

  • 広島ガス住設で太陽光発電を設置していること
  • 広島ガス住設のLPガスを利用していること
  • ガスコンロ、給湯器、暖房器具の3点を設置していること

「ガスコンロ+給湯器」を使用した場合に適用となるプランCの特徴・買取条件

広島ガス住設のプランCも、ほかのプランと同じように電力会社への売電した量と同じ量をダブルで売電できます。

買取価格は6.0円/kWhで、10年間の固定制度を取り入れています。買取料金は毎年2回に分けて算出され、半年ごとに契約者の口座へ振込まれます。

プランBの買取条件は以下の通りです。

  • 広島ガス住設で太陽光発電を設置していること
  • 広島ガス住設のLPガスを利用していること
  • ガスコンロと給湯器、2点を設置していること

卒FIT後に広島ガス住設で売電した場合の年間収支は?

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広島ガス住設が提供する買取プランは、電力会社への売電に加えて広島ガス住設での収入があるため、お得に感じるかもしれません。

ただし、実際の売電収入を予想するには、具体的なシミュレーションをする必要があります。さらに、卒FIT後に売電した場合の年間収入と、自家消費した場合を比較してみましょう。

「(A)ガスコンロ+給湯器+床暖房」の年間収支は?

「(A)ガスコンロ+給湯器+床暖房」のプランで余剰電力を売電した場合、年間収支のシミュレーション結果は以下のようになります。

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • 買取価格10.0円/kWh

※発電量は設置条件や状況によって変わります

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で31500円、1カ月で2625円です。

余剰電力をすべて自家消費した場合(広島ガス住設の「eコトでんき! ファミリープラン」利用)

【条件】

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約73169円、1カ月で約6097円になります。

余剰電力を売電した場合とすべて自家消費したときの差額は、年間で約41669円、1カ月約3472円です。

余剰電力はすべて自家消費に回したほうがお得であることが分かります。

「(B)ガスコンロ+給湯器+暖房器具」ではいくら?

「(B)ガスコンロ+給湯器+暖房器具」のプランで余剰電力を売電した場合、年間収支のシミュレーション結果は以下のようになります。

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • 買取価格8.0円/kWh

※発電量は設置条件や状況によって変わります

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は1年間で25200円、1カ月では2100円になります。

余剰電力をすべて自家消費した場合(広島ガス住設の「eコトでんき! ファミリープラン」利用)

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約73169円、1カ月で約6097円となります。

太陽光発電の余剰電力を売電した場合と、すべて自家消費した場合の差額は、年間で約47969円、1カ月にすると約3997円です。

この年間収支のシミュレーション結果から、プランAよりもさらに自家消費のほうがお得であることが分かりました。

「(C)ガスコンロ+給湯器」での売電収入は?

「(C)ガスコンロ+給湯器」のプランで余剰電力を売電した場合、年間収支のシミュレーション結果は以下の通りです。

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年
  • 買取価格6.0円/kWh

※発電量は設置条件や状況によって変わります

余剰電力をすべて売電した場合

年間収支の目安は、1年間で18900円、1カ月にすると1575円になります。

余剰電力をすべて自家消費した場合(広島ガス住設の「eコトでんき! ファミリープラン」利用)

【条件】

  • 太陽光発電の容量4.5kW
  • 余剰電力3150kWh/年

年間の電気代節約額の目安は、1年間で約73169円、1カ月で約6097円です。

余剰電力を売電した場合と自家消費した場合の差額は、年間で約54269円、1カ月にすると約4522円になります。

ほかの2つのプランよりも、さらに自家消費のほうがお得になることが分かります。

自家消費と比較した場合どちらがお得?

広島ガス住設の3つのプランを利用し余剰電力を売った場合と、すべて自家消費した場合の年間収支を以下の表にまとめました。(広島ガス住設の「eコトでんき! ファミリープラン」との比較)

買取プラン年間売電収入自家消費相当額差額
(A)ガスコンロ+給湯器+床暖房31500円73169円41669円
(B)ガスコンロ+給湯器+暖房器具25200円73169円47969円
(C)ガスコンロ+給湯器18900円73169円54269円

このシミュレーション結果からは、どのプランを利用した場合でも、売電するよりも自家消費するほうがお得になることが分かります。

特に、Cプランの場合は年間で5万4000円以上もの差が出ています。売電するよりも、自家消費することを検討したほうがいいでしょう。

広島ガス住設の買取サービスはどんなひとにメリットがある?

広島ガス住設の買取サービスメリット

広島ガス住設の買取サービスは、FIT期間中に電力会社への売電をしながら、さらにで売電できる珍しいプランです。経済的なメリットが多く、これからFIT制度を利用して売電したいひとにおすすめです。

しかし、大きなデメリットになりえるのが太陽光発電の販売店が限定されることです。

販売店が決められていると、購入費用を安くするために効果的な「相見積り」が使えません。

太陽光発電で元を取るには初期費用を抑えることが大切なので、販売店の価格競争がはたらかない買い方をするときには注意が必要です。

一方、すでにFIT期間が終了したひとの場合は、売電よりも自家消費のほうがお得になります。余剰電力を最大限利用するには、蓄電池の設置を検討しましょう。

卒FITは売電より自家消費がおすすめ

広島ガス住設の買取サービスは買取単価よりも電気代のほうが高いので、全量を自家消費するほうがお得になります。

年間収支のシミュレーション結果から、3つのプランのどれを利用しても、自家消費するほうが年間4万円以上の差があることが分かりました。

余剰電力を自家消費に利用するには、蓄電池を設置する方法がおすすめです。

蓄電池には、災害などによる停電時にも電力を確保できるというメリットもあります。できるだけ初期費用を抑えるためには、補助金や一括見積りを活用するといいでしょう。

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