電気自動車と蓄電池 得なのはどっち

自然災害や大規模停電が現実になったことで、改めて電気が使えないことの不便さや備え方に注目が集まるようになりました。

停電に備えて蓄電池をと考える人も増えつつありますが、コスト面の問題から導入を見送っている人もいるようです。

ただ電気を貯めるだけの蓄電池よりも、自動車に蓄電機能がついている電気自動車であれば、もしかしてコスパが良いのでは?

家庭用蓄電池は難しくても、車と兼用できるならお得な買い物かもしれませんよね。

ここでは家庭用蓄電池と電気自動車がそれぞれ抱える、メリット・デメリットについて解説します。

家庭用蓄電池のメリット・デメリット

蓄電池を導入するメリットは、各家庭で電力をストックしておけることです。

蓄電池単体では夜間の電気料金の割安なタイミングで蓄電し、貯めた電気を日中使用するといった使い方ができます(夜間の電気代や安いプランの場合)。

また、太陽光発電と併用する場合は、昼間の発電で消費しきれなかった電力を蓄電池に蓄えて夜に使うことができます。

結果的に電力会社から購入する電気の量が少なくなるため、電気代の大幅削減も可能です。

家庭用蓄電池

ただし、家庭用蓄電池の容量は7~12kWh。追加充電せずに、電源として使用できる時間はそこまで長くありません。

一般的に、40アンペアで契約している家庭の1日の電力使用量は平均約10kWhといわれています。

蓄電池だけですべての電力を賄う場合は、1日もつかどうか、というのが現実です。

こういった現状を考えると蓄電池のみを導入するというよりも、太陽光発電システムとの合わせ技がおすすめです。

電気を自給自足して電気代を節約しながら、非常時に備えることもできますよ。

蓄電池の相場

蓄電池の相場

家庭用蓄電池は普及が進むとともに値段も下がりつつありますが、まだ高価な製品です。

本体費用は80万円~150万円くらいと、節約効果を考えても導入へのハードルはやや高いといえるかもしれません。

蓄電池の価格は蓄電容量が大きいほど高くなります。導入を検討する場合は、無用に大容量のものを選ぶことは避けて、家計の負担を減らしましょう。

ZEHに向けたリフォーム・新築や、既設の太陽光発電に蓄電池を追加するケースに対する補助金は続いています。

蓄電池を買うときは、常に最新の補助金情報を入手すると同時に、一括見積もりで設置費用を下げる工夫が必須と言えるでしょう。

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電気自動車のメリット

電気自動車

電気自動車と蓄電池どっちが便利なのかを考えるうえで、まず理解しておきたいのが電気自動車(EV)の強みです。

EVは単なる移動手段ではなく、大容量バッテリーを搭載した「走る蓄電池」ともいえる存在です。

V2H(Vehicle to Home)機器を導入すれば、自宅へ電力供給も可能になり、家庭用蓄電池の代替として活用できます。

環境性能で選ぶならEVが有利

電気自動車は走行中にCO₂を排出しません。ガソリン車と異なり排気ガスが出ないため、環境負荷を大きく抑えられます。

太陽光発電と組み合わせれば、再生可能エネルギーで充電することも可能です。

家庭用蓄電池も環境対策には有効ですが、EVは「移動」と「脱炭素」を同時に実現できる点が大きな違いです。

環境重視で電気自動車と蓄電池どっちを選ぶか迷っている場合、EVは有力な選択肢になります。

燃料代(電気代)を抑えられる

EVはガソリン代が不要で、1kmあたりの走行コストはガソリン車より安い傾向があります。

自宅充電を活用すれば、深夜電力を利用してさらにコスト削減が可能です。

太陽光発電がある家庭なら、昼間に発電した電気で充電することもできます。

家庭用蓄電池は電気代のピークシフトが主目的ですが、EVは移動コストそのものを削減できる点でメリットがあります。

維持費の安さも魅力

電気自動車はエンジンがないため、オイル交換が不要です。

構造が比較的シンプルで部品点数も少なく、長期的に見るとメンテナンス費用が抑えられる傾向があります。

ブレーキも回生ブレーキを活用するため摩耗が少なくなります。

家庭用蓄電池は基本的にメンテナンス頻度が少ない設備ですが、車の維持費という観点ではEVはガソリン車より優位です。

走行性能の高さ

EVはモーター駆動のため、発進時から最大トルクを発揮します。

加速がスムーズで静粛性が高く、振動も少ないのが特徴です。街乗りではストレスの少ない運転が可能です。

蓄電池には当然走行機能はありませんが、EVは日常の利便性も同時に向上させられる点が大きな違いです。

非常時の電源として活用できる

電気自動車の最大の強みは、大容量バッテリーを家庭に供給できる点です。

一般的なEVは30kWh〜60kWh以上の容量があり、家庭用蓄電池よりも大容量です。

V2H機器があれば停電時でもエアコンや冷蔵庫を使用できる可能性があります。非常時の備えを重視するなら、EVは非常に心強い存在です。

電気自動車のデメリット

電気自動車と蓄電池どっちを選ぶべきかを判断するには、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが重要です。

電気自動車(EV)は「走る蓄電池」として魅力的な一方で、導入や運用面でのハードルも存在します。ここでは、家庭用蓄電池と比較した際に注意すべきポイントを解説します。

初期費用が高い

電気自動車の最大のデメリットは、車両価格が高額であることです。

一般的にEVの新車価格は300万円〜500万円以上が中心で、ガソリン車より高い傾向にあります。

さらに、自宅で電力供給を行うためにはV2H機器の導入が必要で、設置費用を含めると数十万円〜100万円程度の追加費用がかかる場合もあります。

家庭用蓄電池も高額ですが、純粋に「電力の備え」として比較すると、EVは車両代が含まれるため初期投資は大きくなります。

電気自動車と蓄電池どっちがコスト面で現実的かは、車の購入予定があるかどうかで大きく変わります。

日産リーフ

2017年の本体価格は315万円~403万円、 補助金は最大40万円です。

三菱自動車アイ・ミーブ

2018年の本体価格は294万円、補助金は最大17.2万円です。

初期費用の負担を避けたい人にとっては、いずれにせよ導入が難しいと感じるかもしれません。

車としては使い勝手が良くない

電気自動車

電気自動車は車としての使い勝手があまり良くないのもデメリットです。

電気自動車は蓄電池以外に車としての用途もあるため、どちらにも使えて一見便利に思えますよね。

しかし、実際のところ車としての機能については、改善の余地が残るようです。

まず、充電にかかる時間が長いということ。リーフの急速充電でも40分程度かかります。

フル充電で走れる距離も400km(急速充電は80%の充電)と、ガソリン車に比べると短め。

長距離を移動するためには途中で充電が必要になります。

全国の充電スタンドは約29700基(2018年10月末)と増えてきていますが、それでもガソリンスタンドの数に比べると少ないです。

この内、急速充電に対応しているのは7204基しかありません。

さらに、V2Hで家庭に給電する運用なら、自動車として外出している間は蓄電池が使えないというデメリットもあります。

購入後のメンテナンス費用は蓄電池のほうが安い

蓄電池

蓄電池、電気自動車ともに初期費用だけではなく、購入後の故障やメンテナンスにかかる費用についても考えておく必要があります。

蓄電池については、大掛かりなメンテナンスはほとんど不要です。

メーカーでは遠隔で蓄電池の状態を管理してくれるサービスを行っているところもあり、異常の発見や対応を任せられます。

基本的に自分で点検などをする必要はなく、普段のメンテナンス費用もあまりかかりません。

ただし、保証が何年ついているかによって、故障時にかかる費用が変わってきますので、必ず購入前に確認しておくようにしましょう。

一方、電気自動車は車なので、定期的に車検を受ける必要が出てきます。電気自動車の場合、車検に専門機器が必要となることから必ずディーラーで車検を受けなければなりません。

整備項目が少ないことから、車検費用についてはガソリン車の半額程度と比較的安くなる傾向があります。

蓄電池と電気自動車どっちがいい?目的に合わせて選ぼう!

結局のところ、蓄電池と電気自動車のどちらを選ぶかは家庭ごとのライフスタイルによって異なります。

ここでは、何を重視して使いたいのか、使う目的ごとにどちらがおすすめなのかを紹介しますので参考にしてください。

売電や電気代節約が目的なら蓄電池


太陽光発電と併用し、売電や電気代の節約を中心に使うなら、導入コストが比較的安い蓄電池がおすすめ
です。

電気自動車は比較的高価なため、推奨されているものの普及は思うように進んでいないのも現状です。電気自動車を選ぶと初期費用が高くなるため、節約が目的であれば蓄電池のほうが向いています。

発電量や自宅の電気使用量をよく確認し、適切な容量の蓄電池を検討しましょう。

非常時の備えが目的なら電気自動車

一方、蓄電はあくまでも万が一のための備えという考え方であれば、車としても使える電気自動車を選ぶと良いかもしれません。

初期費用をかけても非常時には必要な家電を漏れなく使いたい、といった目的があるなら電気自動車が向いています。

また、車を買い替える時期がきたという場合にも、ある程度の費用をかけて電気自動車にすれば非常時にも備えられ安心して生活できるでしょう。

蓄電池を導入する場合、初期費用も確かに重要ですが、実際の使い勝手も同じくらい大切です。

長年使用するものなので、ライフスタイルに合った製品を選ぶようにしたいですね。

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