蓄電池おすすめ

リチウムイオン蓄電池は電気を蓄えておき、貯めておいた分を後で使えることで人気を集めています。蓄電池を購入する際には蓄電容量など選ぶポイントがいくつかあるので、自分のニーズに合ったものを選ぶようにしましょう。

この記事では、蓄電池の概要や選び方、おすすめの製品を紹介します。この記事を読めば、蓄電池に選び方やおすすめの蓄電池メーカーがわかり、自分に合う製品を選べるでしょう。

おすすめ蓄電池を選ぶ4つのポイント

はじめに、蓄電池を選ぶときの4つのポイントである「太陽光発電との連携」「寿命」「蓄電容量」「停電時にカバーする範囲」について、それぞれ説明します。

太陽光発電と連携できるか?

蓄電池には、太陽光発電とセットで利用できるタイプと、電力会社から購入する電気だけを使用して蓄電するタイプがあります。

太陽光発電を設置済みの人やこれからセットで導入しようと考えている人は、太陽光発電とセットで利用できる製品かどうかを確認しましょう。太陽光発電と蓄電池を上手に併用すれば電気料金の削減につながります。

特に、太陽光発電との相性が高い「ハイブリッド型蓄電システム」には、太陽光で発電した電気を効率的に使えるメリットがあります。ハイブリッドパワーコンディショナを搭載した蓄電池の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

ハイブリッド蓄電池は太陽光発電との相性抜群!万が一に備えつつ電気代を削減しよう

寿命(充放電の回数)は長い?

蓄電池の寿命はサイクル寿命(サイクル回数・サイクル数)とも呼ばれ、充放電できる回数を表します。充電・放電1セットで1サイクルです。サイクル数が多いほど、長寿命ということです。

蓄電池は充放電を繰り返していくと、蓄電できる容量が減っていきます。たとえば、サイクル回数が2000回の蓄電池なら、2000回までは初期の容量まで充放電を繰り返すことが可能です。製品によってはサイクル回数6000回など長寿命のものもあります。

大まかな寿命年数は「サイクル回数÷365」で割り出せます。上記の場合は、2000÷365=5.479452なので、目安として5年くらい使用できる計算です。ただし、サイクル回数についてはメーカーや機種によって異なるので、購入前に確認しておきましょう。

蓄電容量は最適か?

蓄電容量によって連続使用できる時間も異なるため、用途に合わせて事前の確認が大切です。たとえば、大型冷蔵庫を使用している人や電気を使う時間が長い人は、蓄電容量の大きいタイプの製品を選ぶとよいでしょう。

ただし、容量が大きい製品ほど費用は高くなるため、予算も考慮する必要があります。停電時に蓄電池の電力で同時に使用できる家電の種類や数を把握するためには、前もって各家電の消費電力量を知っておかなければなりません。

蓄電容量の選び方については、以下の記事でくわしく解説しているので参考にしてください。

家庭用蓄電池の容量の目安はどのくらい?万が一に備えてゆとりをもって選ぼう

停電時に家全体で使えるか、家電を限定するか

蓄電池には「全負荷タイプ」と「特定負荷タイプ」があります。全負荷タイプは停電時に自宅のすべての回路(コンセント)で電気を使えます。一方、特定負荷タイプは停電時に事前に決めておいた一部のコンセントだけで電気を使えるというものです。

どちらのタイプを選ぶかは、停電時を想定して判断しましょう。

たとえば、停電時でも普段通り家電を使いたい場合は全負荷タイプ、停電時に電気を使いたい場所や家電を限定できる場合は特定負荷タイプを選ぶのが適切です。

IHコンロを使用している家庭やオール電化住宅などでは200Vに対応する全負荷タイプのほうが良いかもしれません。

自宅で使える!オススメの家庭用蓄電池3選

ここでは、有名電気製品メーカーが販売しているオススメの家庭用蓄電池を3つ、紹介します。

省スペースで設置可能なシャープのJH-WB1621

メーカーシャープ
蓄電容量4.2kWh
重量77kg
サイズ500mm×360mm×605mm
全負荷・特定負荷特定負荷

シャープ「JH-WB1621」の特徴は、コンパクトサイズでスペースが狭い自宅でも設置しやすい点です。また、クラウド上で外部情報などを取り込み、最適に蓄電池を稼働させることができます。

製品の詳細はこちらを参照してください。

シャープの蓄電池は機能性抜群!太陽光発電と組み合わせるメリットと価格・特徴を解説

壁掛けで設置できるパナソニックのLJPB21A

メーカーパナソニック
蓄電容量5.6kWh
重量39.5kg
サイズ549mm×776mm×195mm
全負荷・特定負荷特定負荷

パナソニック「LJPB21A」の特徴は、壁掛けタイプのためスペースをとらずに設置できる点です。HEMS(AiSEG2)連携により、大雨など警報があると停電に備えて自動で充電してくれるなど、エネルギーを賢くマネジメントできます。

製品の詳細はこちらを参照してください。

パナソニックの蓄電池は自動給電が特徴!価格やメリット・デメリット

運転モードをニーズに合わせて切り替えできるオムロンのKP55S

メーカーオムロン
蓄電容量6.5kWh
重量52kg
サイズ452×656×120mm
全負荷・特定負荷特定負荷

オムロン「KP55S」の特徴は、ニーズに合わせて運転モードを「経済モード(売電優先)」「安心モード(停電に備える)」「グリーンモード(自家消費優先)」に切り替えられる点です。くわえて、蓄電容量が大きく、太陽光発電の電力を無駄なく利用できるので、FIT満了後の太陽光発電を活用したい人にもおすすめです。

製品の詳細はこちらを参照してください。

オムロンの家庭用蓄電池の特徴省スペースで太陽光の相性◎!

法人向け!オススメの産業用蓄電池3選

企業や工場、学校や病院、商業施設や集合住宅といった大型設備では、住宅用蓄電池よりも蓄電容量が大きいタイプの産業用蓄電池が必要です。ここでは、法人にオススメの蓄電池を紹介します。

4つのクラスから選べるエリーパワーのPowerStorager10

メーカーエリーパワー
蓄電容量14.9kWh~59.6 kWh
重量480kg以下
サイズ570×800×1750mm(×セット数)
全負荷・特定負荷特定負荷

エリーパワー「PowerStorager10」の特徴は、設置現場に合わせて、15kWh・30kWh・45kWh・60kWhクラスから最適容量のシステムを選べる点です。

長期の停電時には「自立運転モード」で自動的に太陽光パネルからの充電に切り替わる点も安心できます。その他、電力会社から供給される系統電力から充電する「バックアップモード」、安い夜間電力で充電して昼間に放電する「ピークシフトモード」も搭載しています。

小規模オフィスに最適!設置工事不要なデジレコのLIF-3200

メーカーデジレコ
蓄電容量3200Wh
重量43kg
サイズ256×482×510mm
全負荷、特定負荷特定負荷

デジレコ「LIF-3200」の特徴は、設置工事不要で移動もスムーズにできる点です。デスクの下にも収納できるコンパクトなサイズのため、小規模オフィスでの使用にも適しています。

「工事ができない」「コスト面で大容量蓄電池の設置は難しいけど、非常用電源として最小限の備えは欲しい」というニーズにピッタリな製品です。

残りの使用可能時間をリアルタイムで確認できる機能の搭載を業界で初めて実現しました。

蓄電池は用途に合ったものを選ぼう!

蓄電池を選ぶ際は、蓄電容量や太陽光発電と併用できるかなどを踏まえ、用途に合ったものを選ぶ必要があります。今回紹介したポイントやおすすめ製品を参考に、自分に合った蓄電池を選びましょう。

タイナビ蓄電池では複数の設置業者から一括で見積りを取って比較できるので、活用してみてはいかがでしょうか。蓄電池導入時に利用できる災害時補助金についても情報提供しています。